愛犬に薬を飲ませる時、どんな工夫をしていますか?
難なく飲んでくれる子もいれば、吐き出してどうしても飲むのを嫌がる子もいます。
必要だからお薬を処方されているので、飲まないなら仕方ないか~では済ませられませんよね(-_-;)
ということで、今回は犬への薬の飲ませ方について!
基本的な薬の飲ませ方や、カプセルや粉薬など薬の形状別に、ワンちゃんに与えやすい投与方法をご紹介します。
薬を飲まない愛犬に困ったら
体調を崩したときや、投薬が必要な持病を患ったときなど、犬にも薬が必要なことはよくあります。病気知らずの健康なワンちゃんでも、フィラリアの予防薬は飲ませる必要がありますよね。病院で獣医師さんや看護師さんに飲ませてもらう事も可能ですが、日常的な服用となると、やはり飼い主さんが「投薬慣れ」するのが一番です。
愛犬の健康管理のためにも、正しい薬の飲ませ方をマスターしましょう!
▼液体のお薬の飲ませ方は、こちらの記事を参考にして下さいね。
犬への薬の飲ませ方(基本編)
フィラリア予防薬や、処方薬の大半は「錠剤」タイプの薬です。基本的な飲ませ方を覚えておけば、いざという時にも慌てずに済みます!
錠剤薬の飲ませ方
- 上顎を掴んで上を向かせる。(利き手ではない方の手を使います)
- 利き手の親指と人差し指で錠剤をつまんで持ち、中指を下顎(下の前歯あたり)に引っかけて口を開けさせる。
- 口が開いたら、口の中の奥の方へ置く。(下の付け根あたりがベストです)
- 上を向かせたまま口を閉じ、喉の辺りをやさしくさすって落ち着かせる。
- 喉がゴクンと動いたり、口元をペロリとしたら飲み込んだ証拠。
- もう一度口を開けさせて、薬が残っていないか確認する。
薬を飲ませるこの一連の流れは、こちらの動画が分かりやすいです。
口の中の薬をなかなか飲みこんでくれない時は、鼻を抑えたり、鼻に息を吹きかけると飲み込んでくれやすいです。あまりギュっと抑えると痛がるので、軽く抑える程度にしましょう。
この動画は動物病院のものなので、手さばきも慣れた感じですね~
こんな風に犬に薬を飲ませることに慣れた人であれば、上記の基本的な飲ませ方で簡単に飲ませられちゃいます。
ですが、私自身経験がありますが、これって結構コツが要るんですよね~…(´∇`;)
ゆくゆくはこの方法で飲ませられるようになると、あとがラクチンです。
でも、最初からこの飲ませ方にこだわると慣れるまでが大変。なので、まずは簡単な方法から試していくのもいいと思います。
薬の形状別に、詳しく紹介していきますね。
犬が薬を飲まない!対処法まとめ
錠剤やカプセルの飲ませ方
一番手軽で、犬達も飲んでくれやすい方法は「食べ物に混ぜる」こと。とは言っても、フードに薬を混ぜて与えたら、薬だけペッと出されてしまった…という話もよく聞きます。
ワンちゃんに「ペッ」させない為に、こんな工夫をしてみましょう。
- 薬を食べ物に混ぜてみよう
最初に1~2個、薬の入っていない物をあげます。
すると「もっともっと!」と催促してくると思うので、そこで薬入りの物をさりげな~く与えます。
最初から薬入りの物にすると、結構な確率で警戒されてしまいます。初めは薬入りでない物をあげて、オヤツをもらっている感を演出しましょう。
チワワやトイプードルなど、お口の小さな犬種だと錠剤を大きく感じることがあると思います。その場合は、割ったり砕いたりして、一口で済ませられる大きさにまで小さくしてあげるのが「ペッ」を防ぐコツですよ~。
粉薬の飲ませ方
苦みや匂いの少ない粉薬であれば、ペースト状のフードや、潰したバナナなど、やわらかい食べ物に混ぜて食べさせてみましょう。食欲がなかったり、薬の味や匂いを嫌がるようであれば、こんな方法を試してみて下さい。
- 粉薬を飲ませるコツ
指に粉薬の混ざったペーストを付けて、犬の口を開けさせ、上顎に塗りつけます。
手を放すと、反射的に飲み込んでくれます。
※量が多いと吐き出してしまいやすいので、少量ずつ指に取りましょう。
これは、錠剤の薬を飲んでくれない時にも使えるテクニックです。その場合は、錠剤を細かく砕き、粉薬のようにして与えてみましょう。
上顎に塗るときは、あまり奥にまで指を突っ込むとワンちゃんが「オエッ」となるので注意して下さいね。
薬の形状や成分に注意しましょう!
処方されているお薬によっては、他の食べ物と混ぜると成分が変質してしまうことがあります。また薬の形状には意味があり、体に吸収されやすい粉薬ではなく、ゆっくりと効果を出すために、錠剤やカプセルの形にしていることも。
ワンちゃんが素直に薬を飲んでくれるか心配なら、薬を処方されたときにこんな事を尋ねておきましょう。
- 砕いたり、すり潰して与えても良いか
- 食べ物に混ぜても大丈夫なのかどうか
- カプセルなら中身を出して良いか
薬をそのまま飲むのが難しければ、専用の投薬補助剤やタブポケット(ピルポケット)を扱っている動物病院もあるので、相談してみるのもいいと思います。
愛犬が嫌がらない方法を見つけよう
必死に嫌がる姿を見ると、ついつい薬を飲ませることを躊躇ってしまいそうになります。ですが愛犬の健康の為にも、予防薬や病気の薬を飲ませるのは大切なこと。今回ご紹介したテクニックも活用して、愛犬に合った薬の飲ませ方を見つけてあげて下さい。
また、口周りを普段から触っておき、触られ慣れさせておくと、いざという時にスムーズにお薬を飲ませられますよ。
飲む側のワンちゃんも、飲ませる側の飼い主さんも、一緒に頑張りましょう!
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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