dog309 愛犬の肛門腺絞り、やっていますか?
ワンちゃんがしきりにお尻を舐めて気にしたり、床にこすり付けたりしていたら、それは肛門腺が溜まっているサインかも知れません。

今回は、おうちで出来る肛門腺絞りの手順とコツについて!
トリミングや動物病院にお願いしがちな肛門腺絞りも、コツを掴めば自分で出来るんですよ~。ぜひ、試してみて下さいね。

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肛門腺絞りの頻度は?

肛門腺絞りを行う頻度は、サロンなどのトリマーさんに聞くと「できれば月に1回」なのだそうです。
体質によって肛門嚢が溜まりやすい子もいるので、早い子だと2週間に1度絞ってもらうこともあるのだとか。(実際に、動物病院でお話しした方のチワワくんがそうでした)


肛門腺絞りをしないとどうなるかについては、こちらの記事に詳しくまとめています。

犬の肛門腺絞りが必要な理由。やらないと一体どうなる!?
初めて犬を飼う方はもちろん、ずっと犬と暮らしてきた方でも「初めて聞いた!」と驚くことも多い「犬の肛門腺絞り」…(続きを読む)


個人的にも、肛門腺絞りの頻度は理想は月1回、最低でも2ヶ月に1回かなと思います。それ以上期間が空いてしまうと、触ってわかるくらい肛門腺のあたりが膨らんできたり、中に溜まった分泌液が肛門嚢の中で固まって、ドロっとした塊ができるようになってしまうんです。炎症を起こす原因になりかねないので、こまめなケアを忘れずにしてあげて下さいね。

サロンや動物病院で肛門腺を絞ってもらった時に、溜まりすぎていないかなど、その子に合ったケアのペースを相談してみるのも良いと思います。

自宅で肛門腺絞り!やり方とコツ

動物病院の先生にも「コツをつかめば簡単ですよ~」と言われますが、意外と難しい肛門腺絞り。
方法を教わったものの、自分でやるとうまくいかない…と困る飼い主さんも結構多いんです。うちでも自宅シャンプーをする時に一緒に絞っているんですが、慣れるまでは結構苦労しました(-∀-`; )


少しの力で絞れる子もいれば、強めの力を入れないと絞れない子もいるので、ご自分で試してみて「これは無理かも~」と感じたら、あとはプロに任せるのが一番良いと思います。

「あれ?出ない!もっと強く押すのかな!?」と、間違った方向に強く絞り上げすぎると、肛門腺が傷付くこともあるので…あまり必死になりすぎず、ゆる~い気持ちでチャレンジしてみて下さいね。


私なりに発見した、肛門腺を上手く絞るコツはこんなところです。

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犬のお尻を後ろからみると、大体こんな感じで各ポジションが配置されています。
尻尾をつかんで上にグっと持ち上げると、場所が分かりやすいですよ~。

お尻の穴の下側に2ヵ所、分泌物が出てくる出口があります。
そのすぐ下に、分泌物が溜まる肛門腺の袋(肛門嚢[こうもんのう])が。溜まってくると、触るとコロコロとした硬い感触があるのが分かるようになってきます。

この肛門嚢を絞るわけですが、ポイントは二つあります!


1.骨盤に沿って掴みあげる

肛門腺は袋状になっているので、横や下から指を入れてもあっちこっちへ移動して、なかなか掴むことができません。
肛門嚢が逃げてしまわないように、上記の図にある★の位置に親指と人差し指をまっすぐ奥へ入れるように掴むと、肛門腺の袋が移動せず、しっかりホールドできるはずです。

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2.押し上げるように絞る

肛門腺の袋を掴めたら、次は絞り方です。
ギュッと指で挟むだけでは、なかなか分泌液は出てきません。親指と人差し指でグっと圧力を掛けながら、下から上へ押し上げるように絞り出します。


実際の手順を見るとイメージしやすいので、犬の肛門腺絞りの手順を解説している動画をピックアップしました!



2分55秒あたりから、実際に肛門腺をしぼっている映像が流れます。
「出ました!!」のコメントに、ちょっと笑っちゃいましたよ…(笑)


こちらの動画も、なかなか分かりやすいです♪



シャンプーの前にやるのがオススメ

肛門腺の分泌液は独特なニオイがするので、飼い主さんの服などに付かないように気を付けて下さいね。
肛門腺に溜まる分泌液の状態も、その子その子によって違いがあります。さらさらしていたり、べっとりしていたり…、においも少し生臭い程度から、ワイルドなにおいの子まで、本当に様々です(笑)

絞るときにピュっと飛び出すこともあるので、ティッシュやトイレットペーパー越しに絞るか、お風呂場など汚れても大丈夫な場所でやってみましょう。

やさしく絞るやり方も?

チワワなどの小さな子など、緊張しやすいワンちゃんほど、肛門腺が絞りにくいように思います。
と言うのも、緊張してくるとお尻周りにキュッと力が入ってしまうんです。お尻の穴をキュっと締めてしまうと、分泌液の出口も閉まってしまうので、なかなかうまくいきません。

そんな時は、ちょっと方法を変えて…とにかく愛犬がリラックスしている時を狙うこと。

うとうと眠っている時などに、そっとお尻の絞りポイント(上記の図の★部分)を押してみます。片方ずつで大丈夫なので、そおっと下から上に押しあげてみましょう。正しい位置を押せていると、これだけで分泌液がじわっと出てきます。この時、汚れないようにティッシュ等を忘れずに!

定期的な肛門腺絞りで、お尻のトラブル知らずに♪

肛門腺が溜まりすぎると、「むずむずして気持ち悪い~」とワンちゃんが不快に思うだけでなく、肛門腺の炎症や破裂など、思わぬ病気に繋がることがあります。

不安であればプロにお願いしちゃって構いません。そんな時に、具体的な手順や、その子なりの絞り方のコツなどを聞いておくのも良いと思います。
お尻のトラブルに遭わないように、日々のケアに気を付けていきましょう♪

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犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。