目の充血や目やになど、目のトラブルを起こすとお世話になることがある犬の目薬。
早く症状を改善するためにも、目薬をきちんとさしてあげたいところですが…目薬を嫌がるワンちゃんは、実はとても多いんです。
愛犬が怖がって逃げてしまったり、顔をブンブン振って嫌がるから、うまく目薬を使えない…
飲み薬のように、食べ物に混ぜたり出来ないからこそ、点眼薬に難しさを感じる飼い主さんも少なくないのでは。
ということで今回は、愛犬への上手な目薬のさし方について。
正しい点眼方法や、嫌がるワンちゃんへの対応策などについて、詳しくお話していきます!
その目薬のさし方、間違ってるかも!?
角膜炎や結膜炎などの目の炎症や、白内障などの目の病気、ドライアイなど、犬達が目薬を必要とする場面は様々です。そんな時、目薬を嫌がる子を無理に押さえつけて、点眼しようとすると、余計に暴れて手が付けられないことも…
普段、どんな方法でワンちゃんに目薬をさしていますか?
愛犬の鼻先をガシっと掴んで、正面から目薬をさそうとしていたりしませんか~?
ついついやってしまがちな点眼方法ですが、これは犬に最も嫌われる目薬のさし方なんです(´ー`A;)
鼻先をむんずと掴まれることも、正面から物を近付けられることも、どれも犬がニガテとする行為。ここで、さらに無理やり押さえつけられたりすると、暴れてでも逃げ出したくなるのは、犬にとって当然の行動かも知れません。
ワンちゃんに目薬をさす時は、
- 後ろから
- オヤツを活用
- 〇〇を見せない
こんな3つのポイントを意識します。
それだけで普段目薬を嫌がる子でも、簡単に点眼させてくれますよ(´▽`v)
この目薬のさし方について、詳しく解説していきますね!
犬の目薬のさし方。嫌がる子でも大丈夫!
どの目薬もさし方は変わらないので、基本的な点眼方法を覚えておけばバッチリです。オスワリをさせて後ろから…というさし方なので、ワンちゃんも警戒心を感じにくく、嫌がる子でもすんなり点眼させてくれます。
これで安心!犬の目薬のさし方
- 飼い主さんに背を向けてオスワリをさせる
- 片手にオヤツを持ち、愛犬の注意を引きながら少し上を向かせる
- 目薬を持った手を愛犬の頭に置き、小指の辺りを使って上まぶたをしっかりと引き上げる
- 目薬の容器の先端を目尻に近付け、目薬をさす
- 点眼後も、しばらくは上を向いた状態をキープさせて、目薬が目全体に行き渡ったら点眼完了!
こちらの動画で、点眼の詳しい流れが分かります。
ワンちゃんの関心は「オヤツ>目薬」となっているので、嫌がる素振りがありませんね~
背を向けたオスワリが難しい子は、フセの体勢でも構いません。
齧れるタイプのオヤツを使うと、より関心がそちらに向きやすいので、ジャーキーやガムなどを使ってみても。
犬が目薬を嫌がる理由と対処法
上記で紹介した目薬のさし方に併せて、ワンちゃんが目薬を嫌がりにくくなるコツは、こんなところにあります。目薬の容器を見せない
犬の正面から目薬をさすなど、目薬の容器が見えてしまうと、ワンちゃんもどうしても気になってしまいます。本能的に、犬は正面から近付かれたり、顔を覗きこまれることが苦手。
後ろ側や横から目薬を持っていくだけでも、意外とすんなり点眼出来るものなんです。
飼い主さんもリラックス
「よし!目薬をさすぞ!」と意気込むのはNG。犬は空気を読む能力に長けているので、飼い主さんの緊張感は愛犬にもビシビシ伝わっているんです。
深呼吸して力を抜いて、「いいこだね~エライね~」と優しい声をかけたり、耳回り~目の周辺を軽くマッサージして、愛犬をリラックスさせてあげましょう。愛犬がうっとりしてきたら、素早く点眼! 警戒している様子があれば、落ち着くまで待ってあげて下さいね。
オヤツをフル活用
犬が目薬を嫌がるのは、目薬をさす=嫌なことと記憶しているためです。初めての目薬が冷たかった、目に染みた…などの体験があるからで、その嫌な記憶を塗り替えてあげることが大切でもあります。それに一番効果的なのは、愛犬が大好きなオヤツを使うこと。
点眼中もオヤツをかじらせるなどして気を逸らし、目薬をさした後も、ご褒美としてオヤツを与えます。これを根気よく続けることで、苦手な目薬も「オヤツのために頑張る」ようになってくれますよ。
これで目薬も怖くない!
慣れるまではちょっと難しいかも知れませんが、コツを掴めばチョンチョンッで終わってしまいます。普段から目の周りを触って慣れさせたり、飼い主さんに背を向けたオスワリの練習をしておくと、目薬が必要になった時も慌てずに済みます。
愛犬にキラキラした綺麗な瞳をキープしてもらうためにも、しっかりとアイケアを続けましょう!
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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