冷え込みの厳しい季節になると、体調を崩しやすくなるのは人も犬も同じ。
元々は寒さに強いとされる犬ですが、私たち人間と一緒に暮らすうち、寒さに弱くなっている子は意外と多いんですよ。
今回は、秋冬の寒さや冷えによって起こる体調不良や病気について。
その予防法や、日頃の体調管理のポイントなどについてお話していきます!
寒い季節に起こりがちな愛犬の体調不良
気温が低くなってくると、暖かい季節に比べて、ワンちゃんたちはのんびりと過ごすようになります。お気に入りのベッドでスヤスヤ眠っていたり、暖房器具の前から動かなかったり…。犬は冬眠しない生き物ですが、なんとなく、全体的な運動量や活動量が減っているように感じるはずです。
まったりと眠っている姿は微笑ましいものですが、こういった冬の生活習慣によって、予想外の体調不良やケガを招くこともあります。本格的な寒さが訪れる冬は、飼い主さんが気を付けてあげなければいけない季節でもあるんです。
具体的にどんなトラブルが考えられるか、代表的なものを2つ紹介していきますね。
犬風邪の原因に?乾燥に気を付けて
冬はもともと空気が乾燥しがちなうえ、暖房器具などで室内が乾燥しやすくなります。私たち人間と同じように、犬も空気が乾燥していると、のどや鼻の粘膜が乾き、呼吸器の病気や感染症にかかりやすくなってしまうんです。
また乾燥する季節は被毛に静電気が起こりやすく、それによって皮膚が痒くなったり、ひどい時は炎症を起こしてしまうこともあります。
くしゃみや咳を頻発するようなら何らかの感染症、体をかゆがる様子やフケが出ているようであれば皮膚の乾燥が疑われます。
こうやって予防しよう!
- 湿度は40%をキープ
- シャンプーにも工夫を
暖房の効いた部屋で、ワンちゃんが水をガブガブ飲んでいるようであれば、かなり乾燥しているはずです。
普段のブラッシングにも、ブラッシングスプレーを使ってみるのも良いと思います。
おしっこのトラブル。膀胱炎に注意!
寒い季節は水を飲む量が減るため、尿の量が少なくなったり、トイレに行く回数が減りがちになります。外の寒さから散歩に行きたがらないワンちゃんもいるので、おしっこを我慢する時間が長くなり、膀胱炎になってしまうことも少なくありません。
またおしっこが濃くなることで、尿中のミネラル分が結晶化し、尿路結石などの泌尿器系の病気にかかりやすくなってしまうことも。
おしっこの色が普段より濃く感じたり、ワンちゃんが水を飲んでいる様子をあまり見なくなったら注意が必要です。
こうやって予防しよう!
- こまめにトイレに連れて行く
- 飲み水の量を増やす工夫を
この時期には「トイレをさせるため」と割り切って、短い散歩にこまめに連れ出すようにしましょう。
室内でもペットシーツの上でおしっこが出来るように、普段からトレーニングしておくのもおすすめです。
冷たい水が苦手な場合もあるので、ぬるま湯(お風呂のお湯よりぬるい程度)にしてみたり、普段のフードにスープをかけてあげるなどして、水の摂取量を増やしてあげましょう。
ひと工夫で冬の体調不良をやっつけよう!
寒い季節に、寒さにちぢこまって活動量が減ってしまいがちになるのは、犬も人も同じようです。お散歩に行けない時には、室内でたくさん遊んであげることで、喉が渇いて水を飲む回数が増えたり、運動不足の解消にもなりますよ♪
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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