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人間にとっても、スタミナたっぷりのご馳走である「うなぎ」。
土用の丑の日など夏に食べるイメージがありますが、実際に鰻丼を食べると元気がモリモリ湧いてくる感じがしますよね~。

そんな滋養強壮に効くと言われるうなぎ、犬にとってはどうなんでしょうか?

犬はうなぎを食べて大丈夫?

うなぎは魚に分類されますが、魚類などの海産物で犬に与えるのを控えたほうが良い食材は、生のイカやタコ、貝類などが主に上げられます。(毒性があるという事ではなく、消化が苦手なため)

その点から考えると、火を通して食べるうなぎなら犬も食べて大丈夫といえます。

与える時の注意点

犬にうなぎを与える場合の注意点については後述しますが、付属のうなぎのタレなどは犬にとって塩分や糖分が強すぎるので、与える際には素焼き、またはタレや味付けを洗い流した物にしましょう。

また、うなぎは他の魚にくらべて脂肪分が多いため、お腹を下しやすいワンちゃんや、消化機能が弱っているシニア犬は下痢を招く可能性があります。
与える場合はたくさんではなく、ひとかけら程度で様子を見て、少量に留めるのが良さそうです。

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犬にも嬉しい?うなぎの栄養成分

淡水に住むうなぎは白身魚の一種で、ビタミンだけでなく、必須脂肪酸のDHAやEPAも豊富に含んでいます。
人間だけでなく、犬の身体にも嬉しい主な栄養素の作用についてまとめました。

  • ビタミンAで被毛や目をイキイキ!
ビタミンAには、目や皮膚、被毛や爪を健康に保つほかに、粘膜を強化する働きもあります。
風邪などの予防にも役立つので、体調を崩しやすいワンコにぴったりです。

ちなみに、うなぎのビタミンA含有量は魚類の中でトップクラスに入ります。
「目のビタミン」とも呼ばれるのがビタミンAなので、シニア犬の白内障予防にも是非与えたいですね。

  • ビタミンBで疲労回復!
ビタミンBの効能は様々で、疲労回復を促進したり、食べ物に含まれる糖質の代謝などを促すはたらきもある為、肥満防止にも繋がります。

  • ビタミンDで元気な骨に!
犬の身体を支える骨を丈夫にしてくれるのがカルシウムですが、カルシウムの吸収率をアップしてくれるのがビタミンDなんです。骨折や骨粗しょう症を防止するためにも、積極的に与えたいビタミンと言えます。

  • DHAとEPAで老化防止、血液サラサラ!
うなぎといえば高脂質な食材ですが、その脂質には必須脂肪酸のDHAとEPAが含まれています。
DHAは脳細胞に欠かせない栄養素で、シニア犬の痴呆などの老化を食い止めることが期待できそうです。
またEPAは中性脂肪やコレステロールを減少させる作用があり、血液の病気の予防に効果があります。

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うなぎを与える時は、脂肪分や塩分に注意!

ワンコの身体にも嬉しい栄養素がたっぷりなうなぎですが、与える時に必ず気を付けてもらいたいポイントがあります。

  脂肪の摂りすぎに注意

他の魚に比べてうなぎは脂肪が多く、脂肪を摂りすぎると犬の内臓に負担がかかり、下痢になったり肥満の原因にもなります。
おやつ程度に少し与えるのが好ましいところです。

  塩分に気を付けよう

犬にうなぎを食べさせるなら、ベストなのは味付けなしで素焼きした「うなぎの白焼き」です。
人間が食べるのと同じような味付けのものは、犬にとって塩気が強すぎます。塩分量の高い食べ物を食べ続けると、心臓や腎臓などの疾患を引き起こす原因にもなります。

犬にうなぎを与えるときには、下記のようにひと手間加えてあげましょう^^

市販のうなぎの蒲焼き、どうやって犬に食べさせる?

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スーパーなどでも手軽に手に入りやすいうなぎの蒲焼きには、タレに塩分や糖分がたっぷり含まれています。また、一般的なうなぎの白焼きも、塩で味付けされていることがほとんど。
そのままワンちゃんに与えるのは、ちょっとストップ!

少しだけ手をかけてあげることで、犬の身体の負担にならないように食べてもらうことができます。

  • うなぎの蒲焼きはタレを落としてから!
  • 人間にとっては美味しいタレですが、上記のように犬には塩分や糖分が強過ぎる味付けなんです。
    ワンちゃんに与える量を取り分けたら、お湯に少しの間さらしてタレを洗い流します。水だとタレの油分が溶けにくいので、熱めのお湯を使いましょう。

    「タレが美味しいのに、もったいない!」と感じるかもしれませんが、人間より嗅覚の優れた犬にとってはタレを洗い流しても、うなぎのおいしい匂いは充分伝わりますからご安心を^^

  • うなぎの白焼きにも塩分あり
  • 蒲焼きに比べて、白焼きなら塩分や糖分はグっと抑えられますが、それでも無塩というわけではありません。
    塩分が心配なら、上記のように軽く湯洗いするか、お鍋で水煮して塩分を抜きましょう。

  • うなぎの小骨は様子を見ながら
  • 基本的にうなぎの小骨程度の骨であれば、酸性の強い犬の消化器官で消化してしまえます。
    ただシニア犬など、飲み込みに少し不安があるワンちゃんの場合は目立つ骨を取り除いてあげると安心です。

まとめ

うなぎの身の脂質や、タレの塩分や糖分に気を付ければ、犬もうなぎを食べることが出来ます。

犬にとって必要な栄養も豊富に含んでいるので、飼い主さんがうなぎを食べるときは、ほんの少しお裾分けしてあげるのも良いかもしれません♪

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犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。