節分といえば…「豆まき」は欠かせないイベントですよね。
普段はなかなか出来ないことなので、楽しみにしているお子さんもたくさんいるんじゃないかと思います。
でも、豆まきで投げた大豆を、愛犬が食べちゃうかも?(゚Д゚;)
大豆って、犬は食べて大丈夫なものなんだっけ…と、飼い主さんなら一度は心配に思ったことがあるはず。
ということで今回は、節分と犬について!
節分の豆は犬にとって危険な食べ物なのか、愛犬と一緒に節分の豆を楽しむためのポイントについて、詳しくお話していきます^^
犬が食べても大丈夫?節分の福豆について
私たち人間が普段食べているものでも、犬にとってNGな食材は意外と多いものです。タマネギやチョコレートなどは、その代表格としてよく紹介されていますよね。これらの食材が「犬にあげちゃダメ!」とされる大きな理由として、犬にとって毒になる成分が含まれているからなんです。<関連記事>食べると一体どうなる!?犬にとって危険な食べ物まとめ
では、節分の豆は犬にとって毒になるんでしょうか?
節分で福豆として使われる「大豆」について、考えられる犬の体への影響を詳しくまとめました。
※大豆ではなく、落花生を使って豆まきをする地域もあるようです。こちらについては後述します^^
生の大豆には要注意!
加熱されていない生の大豆には、トリプシン・インヒビターという成分が含まれています。これが厄介なもので、犬にとっては毒になる成分なんです。(大量に摂取すると、消化不良を起こしたり、インシュリンの過剰分泌による膵臓障害を起こす原因にも)この成分は長時間加熱されることで消失するため、スーパーなどで購入した節分豆(炒り大豆)なら問題ありません。
自宅で生の大豆を炒って節分豆にする場合には、これでもか!というくらい、しっかり火を通してあげて下さいね。
アレルゲンになりやすい大豆
ということで、生の大豆でなければ、節分の豆を犬が食べても毒にはなりません。ですが、もうひとつ注目しておいてもらいたいのが「食物アレルギー」についてなんです。
人間と同じく、犬でも食物アレルギーを持つ子がいるってご存知でしょうか?
大豆は、アレルギーの原因になりやすい食物のひとつとされています。もちろん、全ての犬が大豆アレルギーを発症するわけではないので、大豆を食べても平気な子もたくさんいます。ですが、節分の豆を食べたあとに普段と違う様子がないか注意してあげて下さい。
食物アレルギーの主な症状
くしゃみ、目の充血、下痢や嘔吐、発疹、脱毛、呼吸困難目や口の周り、顔、内股のあたりが赤くなり痒そうにする
肉球や爪の間を執拗に噛んだり舐めたりする
豆の誤嚥(喉の詰まらせ)に注意!
じゃあ、うちの子にも福豆を食べさせても大丈夫ね♪それでは今から豆まきを・・・(ゴソゴソ)
はい、それはちょっとだけお待ち下さい!
実は節分の豆まきの際に、もうひとつだけ飼い主さんが気をつけるべきポイントがあるんです。
節分のシーズンになると、毎年起きてしまうのが豆まきの豆の誤嚥事故なんです。
赤ちゃんや小さなお子さんが、節分豆を喉に詰まらせてしまうというものですが、これは食道が細い小型犬や子犬でも起こりやすい事態です。
普段から、フードやおやつをあまり噛まない傾向の子にも要注意。節分豆を与える時は、そのままで与えず砕いてから食べてもらうようにして、豆の誤嚥を防ぎましょう。
食べ過ぎや丸飲みにも気を付けて!
犬の消化器官は豆類の消化が苦手なので、たくさん食べるとウンチがゆるくなったり、反対に便秘になることがあります。節分豆を数粒与える程度なら大丈夫ですが、大量に食べさせるのは避けて下さいね。
また、私たちのようにモグモグと咀嚼せず、食べ物を丸飲みしてしまうのが犬の習性でもあります。
丸飲みされた大豆はそのままウンチに出てくるものですが、体の小さい子がたくさん福豆を丸飲みしてしまうと、腸で詰まってしまう可能性も否めません。
豆の誤嚥防止と同じく、丸飲み癖の強い子の場合には、できるだけ大豆を砕いて与えるようにして下さいね。!
豆まきに落花生を使うなら慎重に!
東北よりも北の地域や、宮崎・鹿児島などでは、節分の豆まきに大豆ではなく殻付き落花生を使う家庭が多いようです。後片付けが大豆に比べて楽になる♪というのも理由のひとつなのだそうですが、わんちゃんが居る家庭での落花生を使った豆まきには、大豆の豆まきとは異なる危険が潜んでいます。
殻ごと落花生をムシャムシャ食べてしまう子も意外と多く、殻を喉に詰まらせたり、消化出来なかった落花生の殻によって腸閉塞を引き起こす危険があるんです。
栄養面でも、落花生(ピーナッツ)は大豆に比べてカロリーや油脂が多いため、大量に食べることで下痢や体調不良の原因にもなります。また、大豆に比べて稀ではありますが、ピーナッツにアレルギーを持っている場合もあるので、食べたあとの様子に変化がないかよ~く観察してあげて下さいね。
節分豆を愛犬と楽しむためのポイントまとめ
- 生の大豆や、殻つきの落花生を与えるのはNG!
- 大量に与えず、1~2粒をお裾分けする程度に
- 子犬や小型犬、丸呑み傾向のある子には、節分豆を砕いて与えましょう
- 食物アレルギーには充分気を付けましょう
- 初めて大豆や落花生を与える時は、ごく少量に
- 食後しばらく経っても様子に変化がないか、よく観察を
愛犬と一緒に節分の日を楽しむアイデアについては、こちらの記事を参考にしてみて下さい♪
<関連記事>節分を愛犬と楽しむアイデア!豆まきもこうすれば嬉しいご褒美に!?
節分の豆は邪気を払うために撒かれ、その豆を食べることで厄を祓い、無病息災を願うという意味があります。せっかく縁起を担いだイベントなので、家族の一員である愛犬にもお裾分けしたいところです。
今回の記事を参考に、わんちゃんの体に合った福豆の与え方などにしっかり気を付けて、少量お裾分けしてあげてみてはいかがでしょうか(´▽`v)
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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