dog301 犬は夜行性なんだ、と当たり前のように思っていました。
だって、昼間によく寝ているし。暗闇で目が光るし。

でも、うちの犬は昼でも夜でも寝ています。うちの子が特別なのかな…?と疑問に思っていましたが、どうやら「犬=夜行性」とは言えないようなんです。

なぜ犬は夜行性だと思われがちなのか、昼も夜もよく眠るのは何故なのでしょうか。今回の記事では、犬と夜行性の関係について、詳しくまとめました。

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犬が夜行性と思われる理由

犬の先祖とえいば、オオカミ。
オオカミと聞くと、夜に満月に向かって遠吠えする姿のイメージがあるんじゃないでしょうか。
このイメージの通り、オオカミは夜に活発に活動する夜行性の動物です。

ご先祖様が夜行性なら、やっぱり犬も夜行性なのでは?
…と思いきや、人と暮らすようになった犬達は、単純に「夜行性である」とは言えない生態に変わっていったんです。


初めは犬も夜行性だった!?

犬達がまだ野生で生きていた頃は、オオカミと同じく犬も夜に活動する、夜行性の動物でした。夜になると群れで獲物を狩り、昼間は夜の狩りに向けて寝て体力を温存していた、といった様子です。

この生態が変化したきっかけは、僕たち人間が大きく関係しています。

昼行性(昼間に行動し夜間は休む動物の生態)である人間と共に暮らし始めた犬は、徐々に生活パターンを人間に合わせるようになっていきました。
人と行動を共にしていれば、野生時代のように、食べ物や寝る場所に困ることがなくなります。犬が夜に活動する必要がなくなったわけですね。

そうして、人間の生活リズムに合わせて犬も昼間に活動し、夜は人間と同じく眠るようになっていったんです。

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犬が昼も夜も眠るのはなぜ?

人と暮らす犬達が、今でも夜行性と思われている理由は…
恐らく、昼間にぐーぐー寝ている姿をよく見るからじゃないでしょうか。

愛犬が昼間からヘソ天でゴロゴロしているのを見て、「昼夜逆転しているから、犬は昼間に眠るんだろうなあ」と、自分なりに納得した覚えがあります。でも考えてみると、夜中に活発になるわけでもなく、夜もぐーぐー眠っているような気も…

どうやら、犬が昼間にも眠るのは、人間とは異なる「犬の睡眠サイクル」が関係しているようなのです。

犬は一日の半分以上も眠る!?

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僕たち人間が必要とする睡眠時間は、6~8時間程度。
これに対して、犬は12~15時間(子犬やシニア犬は18時間以上)必要とされています。健康で若い犬でも、一日の半分は眠っているわけなんですね。

また、僕たちがあまり構ってやらない時など、暇な時間はウトウトと眠って過ごすことが多いようです。
こんなにもよく眠るのは、やることがない時は狩りに備えて体力を温存しようという、野生時代の名残とも言われています。

犬の睡眠リズム

週末など休みの日には、普段より多めに眠る人も多いと思います。
でも、12時間以上眠るとなると…寝るにも体力を消耗しそうな気がしませんか?

それを日々やってのけるのが彼らですが、これも睡眠リズムや睡眠の質が関係しているようです。
人間の睡眠の状態は二種類あると言われますが、これは犬も同じです。

  • レム睡眠(浅い眠り)
  • 体は寝ているが、脳は起きている状態。
    夢を見るのはこの状態のとき。

  • ノンレム睡眠(深い眠り)
  • 体も脳も休んでいる状態。

人間の場合、レム睡眠とノンレム睡眠を約90分周期で繰り返します。これに対して、犬の睡眠は8~9割がレム睡眠だと言われています。眠る時間は人より長くても、深く眠っているのはずっと短いわけです。

眠りが浅いため、少しの物音や光でもすぐに目を覚まします。これも野生時代の本能の名残で、一番無防備な睡眠時に、外敵が現われたときなどに、すぐに行動できるように備えていたからなんでしょう。

昼夜も睡眠時間を確保してあげよう

僕たち人間に欠かせないパートナーになった犬は、夜行性という生態を抜け出して、飼い主さんに合わせた生活リズムで過ごすようになっています。
飼い主さんが早起きなら犬も早起きになり、昼夜逆転の生活をしていると、犬もそれに同調してくる…といった様子です。

とはいっても、彼らが人間よりも多くの睡眠を必要としているのも、忘れてはいけません。
昼間にぐーすか寝ていても邪魔をせず、そっと寝かせてあげておくのも、愛犬の健康のために必要なことですよ~。

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