秋は気候が安定し、絶好のお出かけ日和のシーズンです。
いつもと違う場所へ、愛犬とお出掛けしようと思っている方も多いのではないでしょうか。
秋はたくさんの花や植物を見掛けることが増えますが、ワンちゃんにとって危険な植物も数多く存在しています。食べると中毒を起こしたり、触れるだけで炎症を起こすという植物も身近にあるんです。
今回は、犬達にとって危険な秋の植物をまとめました!
秋のお出かけの際には、充分ご注意下さいね。
犬と秋の植物!食べると中毒を起こすもの
まず、犬が食べると中毒を起こす植物を紹介します。目を離した隙に…なんてことが起こらないよう、よく注意してあげましょう!
イチョウ
毒性の強い部位:実(銀杏)
症状:実を大量摂取すると呼吸困難を起こすことがある
症状:実を大量摂取すると呼吸困難を起こすことがある
イチョウの葉や枝などに害はありませんが、実の部分(銀杏)を食べると中毒を起こすことがあります。落ちている銀杏を拾い食いしてしまう子もいるので、イチョウ並木の下のお散歩は気を付けましょう。
シュウメイギク
毒性の強い部位:全草に毒あり、特に汁液に毒性が高い
症状:おう吐、下痢、肝臓障害、皮膚炎など
症状:おう吐、下痢、肝臓障害、皮膚炎など
名前にキクが付いていますが、実際にはアネモネの仲間です。
キク科の植物のように接触での毒性はありませんが、誤食には充分気を付けましょう。
ハイビスカス
症状:嘔吐、下痢、吐き気、食欲不振など
夏のイメージがあるハイビスカスですが、意外にも花盛りは秋なんです。
写真映えすることもあって人気があります。撮影前後に愛犬が花びらなどを食べないように、しっかり見張ってあげて下さいね。
ベゴニア
毒性の強い部位:全草に毒あり、特に球根が有毒
症状:食べると口の中が痛んだり、口内炎、口唇炎、過剰なよだれ、嚥下困難などを起こす
症状:食べると口の中が痛んだり、口内炎、口唇炎、過剰なよだれ、嚥下困難などを起こす
栽培しやすく長いシーズン楽しめるため、ガーデニングでも人気の花です。ところが、球根には強い毒性があります。
植え替えの際などには、愛犬が近づかないように気を付けてあげる必要があります。
触れると危険!犬に近寄らせない植物
次は、誤って食べてしまった場合だけでなく、葉や花に触れるだけでも炎症を起こす植物です。見掛けたら、ワンちゃんを近付かせないようにしましょう。
イチジク
毒性の強い部位:樹液、葉や枝
症状:樹液に触れると皮膚炎に、葉や枝を食べるとよだれ、嘔吐などを引き起こす
症状:樹液に触れると皮膚炎に、葉や枝を食べるとよだれ、嘔吐などを引き起こす
イチジクの実は少量食べても大丈夫ですが、樹液には触れさせないようにしましょう。
カーネーション
症状:接触すると軽度の皮膚炎、食べると軽度の胃腸障害を起こす
母の日のイメージがありますが、実は秋にも咲きます。
触れるだけで皮膚炎を起こすことがあるので、近付けさせないのが得策です。一緒の写真撮影も、出来るだけ控えましょう。
キク
症状:接触すると軽度の皮膚炎、食べると嘔吐・下痢・過剰なよだれ、運動失調をきたす
普段のお散歩コースの道端でも、小さなキクが咲いていることがよくあります。
ですが、犬にとっては触れるだけで皮膚に炎症を起こすことも。見掛けたら離れて歩かせましょう。
命の危険も!?かなり危険な植物
接触しても害はありませんが、誤って食べることで、多臓器不全や昏睡、時には命を落とすこともある危険な植物です。もしも食べてしまった場合には、かかりつけの動物病院に連絡するなど、早急な対応を心掛けて下さいね。
誤って食べた量にもよりますが、胃に入ってすぐのタイミングであれば、飼い主さんの手で吐かせる、という応急処置を使うことも。
ガーデニングで人気の花など、毒性の高さに反して私たちに身近な存在の植物も含まれていますので、可能な限り、ワンちゃんから遠ざけてあげるのが一番ですね。
サフラン
症状:摂取すると、ショック状態や多臓器不全に陥ることも。口の中が痛んだり、吐血、下痢、骨髄の働きが低下するなどの症状が出る場合がある
香辛料としても使用されるため、パウダー状のサフランなどをキッチンに常備している方も少なくないのでは。
犬にとって毒性の高い植物ですので、取扱いには気を付けましょう。
シクラメン
毒性の強い部位:全草に毒あり、特に球根・根の部分の毒性が高い
症状:嘔吐、下痢、胃腸炎。大量摂取により不整脈やけいれんを起こし、時には死亡することも
症状:嘔吐、下痢、胃腸炎。大量摂取により不整脈やけいれんを起こし、時には死亡することも
日本では秋冬の園芸では代表的な花でもあるシクラメン。冬の花の女王とも呼ばれているのだとか。
シーズンになると、各所でシクラメンまつりが行われますが、ワンちゃんの誤食には充分注意して下さい。
ナンテン
毒性の強い部位:実や葉に毒性あり
症状:元気消失、運動失調、発作、呼吸不全、昏睡などの症状を起こし、時には死亡することも
症状:元気消失、運動失調、発作、呼吸不全、昏睡などの症状を起こし、時には死亡することも
古くから日本に自生しているナンテンは、その見た目の可愛らしさから料理の飾りにもよく使われています。
お散歩中だけでなく、食卓にも出てきやすい植物ですので、注意が必要です。
ヒガンバナ
毒性の強い部位:全草に毒あり、特に茎と球根の毒性が高い
症状:嘔吐、下痢、腹痛、麻痺などの症状を起こし、時には死亡することも
症状:嘔吐、下痢、腹痛、麻痺などの症状を起こし、時には死亡することも
色鮮やかな花なので、ヒガンバナと一緒に愛犬の写真を撮る飼い主さんが増えています。
触れるだけなら大丈夫なようですが、ワンちゃんが誤って食べないように注意しましょう。
秋の危険な植物から愛犬を守ろう!
害がないと言われている植物でも、使われている肥料や、除草剤が毒になる可能性も否めません。また、私たちにとっては無害な植物でも、犬達にとって危険な花や植物はたくさんあります。ひとつひとつ覚えるのは難しいと思うので、一番の対策としては、植物を勝手に口に入れさせないようにしつけることが大切ではないでしょうか。
愛犬の健康を守るのは、わたし達の役目。
秋のきれいな花々にうっかりして、もしもの事態が起こらないように…どうぞ気を付けて下さいね。
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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