犬散歩していると、通りすがりに話しかけられることがよくあります。犬連れのわたしを見かけて、にこにこと話しかけてくれる。そんな犬好きな人とお話する機会が、以前より圧倒的に増えました。
「うちにも犬が居てねえ、」と話す人もいるし、「昔飼ってたのよ」という人も。
そんな中で少し気になったのが、「うちにも居たんだけど、もう死んじゃってね」と話してくれる人たちです。
こんな時、どんな言葉をかければ、この人たちの気持ちが少しでも晴れるんだろうか?ぴったりなお悔やみの言葉ってなんだろう・・・と、旅立った愛犬との日々を話してくれる人に会うたび、私は考えてました。
ということで、今回はペットのお悔やみの言葉について。言ってはいけない言葉や、普段私がよく使う表現、シチュエーション別のお悔やみのメッセージなどについて紹介していきます。
ペットへのお悔やみの言葉は慎重に!
家族や親戚の不幸ごとには慎重に言葉を選ぶのに、なぜかペットへのお悔やみとなると、途端に失礼な言葉になってしまっている場合があります。ペットとの別れを悲しむ飼い主さんにとって「犬や猫は自分の子供同然」であり、「ペットは家族」なんです。まずは大切なのは、飼い主さんの悲しみに寄り添う気持ちを持つこと。それが、失礼のないお悔やみの言葉を考えるベースになるのだと私は思います。
お悔やみの言葉でタブーなのはこんなこと
こんな事、本当に言う人がいるの!?と驚くかもしれません。が、こんな言葉をかけられてしまった飼い主さんたちが本当にいるんです。びっくりしないで下さいねホント。
実際にあった!失礼すぎるお悔やみの言葉
- 「犬や猫は早死にするもの」
- 「かわいそう」
- 「高かったのに、もったいないね」
- 「次また飼うの?」
- 「新しい子を飼えば忘れられるよ」
- 「何か欠陥があったんじゃないの?(若い子の場合)」
言っている本人にとっては、これがお悔やみの言葉なのか・・・?と、そもそも疑問にも思いますが、飼い主さんの悲しみに寄り添っているようには思えませんよね。
最愛のペットを亡くして、ただでさえ飼い主さんは深く落ち込んでしまっています。その心を更に抉ってしまわないように、お悔やみの言葉の選び方には慎重になってもらいたいなと感じてたまりません。
愛犬と別れた人へ私が伝えている言葉
さて、私がペットとの別れを経験された方によく伝えているのが、「そんなに愛されて、その子はとても幸せだったでしょうね」
こういった言葉です。
愛犬を本当に愛していたからこそ、その子を思い出す時に、ちょっと寂しげな表情になってしまうんだと思うので。
その子と飼い主さんがどんな日々を送っていたかはわかりませんが、旅立ったあともそうやって思い出してもらえるその子は絶対に幸せだったに違いないでしょうから。
少し前に散歩中にお話した方は、愛犬を亡くしてからまだ日が浅かったそうで、このお悔やみを伝えると「そうなのかしら、そうだったらいいわねえ」と涙ぐまれてました。
ほんの少しでも、落ち込んだ気持ちが晴れてくれていたらいいのですが。
虹の橋を知っていますか?
ペットとの別れを題材にした詩に、世界的に有名な「虹の橋」があります。この詩でたくさんの人がペットロスから救われたという、とても優しいお話です。
聞いたことあるような・・・という人が多いですが、実は三部作ってご存知でしょうか。
「ずっと泣き暮らしていたら、あの子に申し訳ないな」と、飼い主さんを奮い立たせてくれる詩もあります。もしお相手が知らないようだったら、ぜひ教えてあげて下さい。
■ あわせて読みたい
「虹の橋」で愛犬は待っている。ペットロスから多くの人を救う詩
虹の橋と雨降り地区。第三部まで読んで初めて気付くこと
ペットとの別れ お悔やみメッセージ例
もう少しお悔やみの言葉にもバリエーションが欲しいな、と思ったので、実際に飼い主さんがかけられて嬉しかったという言葉をリサーチして、更に私なりに言葉を足してみました。いくつかパターン別に作ったので、紹介しておきますね。高齢だったペットへのお悔やみ
「〇才なんて、すごいですね!
きっとご家族のサポートがあったから、長生きできたんだと思いますよ」
「〇〇さんのおうちだったから、そこまで大往生だったんでしょうね」
きっとご家族のサポートがあったから、長生きできたんだと思いますよ」
「〇〇さんのおうちだったから、そこまで大往生だったんでしょうね」
ペットの寿命は年々伸びているとは言いますが、それも飼い主さんたちのケアあってのこと。
長い時間を一緒に過ごしたペットとの別れは、想像以上に辛いはずです。少しでも飼い主さんの気持ちが報われるような、そんな言葉を選んでみましょう。
病死してしまったペットへのお悔やみ
「たくさんママにお世話をしてもらえて、きっと幸せだったでしょうね」
「いっぱい愛してもらえて、その子も幸せだったに違いないですよ」
「ご家族のために、たくさん頑張ってくれたんでしょうね。強い子だったんですね」
「いっぱい愛してもらえて、その子も幸せだったに違いないですよ」
「ご家族のために、たくさん頑張ってくれたんでしょうね。強い子だったんですね」
闘病するペットのために、日々のお世話は本当に大変だったはず。
苦労や辛いこともたくさんあったはずなので、そんな飼い主さんの苦労をねぎらう言葉や、ペットちゃんを賞賛する言葉などもぴったりだと思います。
突然死など看取れなかった時のお悔やみ
「最期の姿を見せなかったのは、元気な姿だけを覚えていてほしいっていうメッセージなのかも知れませんね」
「〇〇さんを悲しませないようにっていう、その子なりの気遣いだったのでは」
「〇〇さんを悲しませないようにっていう、その子なりの気遣いだったのでは」
ペットの死に立ち会えなかったことを、飼い主さんは誰よりも深く後悔しているはずです。
なぜあの時こうしなかったのだろう、と自分を責めてしまう飼い主さんがほとんどです。そんな気持ちを少しでも軽くするような、あたたかい言葉をかけてあげて下さい。
お悔やみの際に言わない、聞かないこと
反対に、ペットとの別れの話題になったときに、私があえて聞かない・言わないようにしているのはこんなことです。お悔やみ時に、私があえて聞かないこと
- 何才だったのか
- 犬種などその子の外見について
- 亡くなった理由
- 亡くなった時期
- 治療方針など闘病についての深い話 (病気で亡くなった子の場合)
なんとなく始めたことですが、こういった類のことは私から聞かないようにしています。
飼い主さんから話してくれることもありますが、そこも「そうだったんですか・・・」と聞き役に徹することがほどんど。それ以上突っ込んだことは聞かないのも、ひとつのマナーかなと思うんですよね。
自分の立場に置き換えて考えてみよう
そんなところまで気にしなくても・・・と言われそうですが、私がこう思うのは自分の経験からです。私が自分の家族を亡くしたとき、周囲から「それ、そこまで聞く?言っちゃう?」みたいな経験があったからなんですよね。
そこまで深い付き合いでもない人に、亡くなった家族について「〇〇だったなんて、きっと無念だっただろうね」なんて、言われたこともありました。
それを言ったのは私の友人で、きっと彼女なりに気を利かせた言葉だったんでしょうけど、いやいやそれ言っちゃダメでしょって思いましたからね。お前は私の家族の何を知っとるんじゃい、と。
この「あなたに一体何が分かるっていうの?」っていう気持ち、ペットへのお悔やみの言葉ひとつでも、相手に感じさせてしまう可能性があると私は思うんです。
あとは、せっかく愛犬との思い出話をしてくれた元飼い主さんに、悲しい記憶を思い出してもらわないようにという気遣いも含んでいます。
例えば亡くなった年齢を聞いたとして、それで「もっと長く生きられたかもしれないのに」という後悔を、また呼び覚ましてしまうかも知れないなと。
勝手な考えかも知れませんが、そんな事を考えながら言葉を選ぶようにしています。
飼い主さんを優しく励ましてあげて下さい
愛犬との別れから少し経ち、悲しみから立ち直りはじめている飼い主さんとお話すると、愛犬との思い出話をぽつぽつと話してくれることも多いです。「かぼちゃ炊いたのが好きだった」とか「小学校のウサギ小屋を見に行くのが好きで」だとか。
不思議なことに、女性より男性のほうがそういった話をして下さることが多いんですよね。そんなことを話してくれる飼い主さんの顔は、とても穏やかでやさしくて、その姿に私はいつもじーんとしてしまいます。
この記事で、大切なペットを見送ることになってしまった飼い主さんを、あなたが優しく励ますことができるお手伝いが出来れば幸いです。
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まるまむ
初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。
愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。
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