dog378 初詣や七五三、旅先での観光などでも訪れることが多い神社やお寺
愛犬と一緒に出掛けてイベントを楽しむ傾向が高まっている現代で、よく問題になっているのが「犬は神社に連れていってはいけないのか」というものです。

「いやいや、別に大丈夫でしょ」という声もあれば、「神社仏閣にペットは非常識!」と憤慨する声もあって、ネットなどでも意見が分かれているんですよね。


実は、神社仏閣はペット禁止が一般的とされる背景には、日本ならではの考え方や決めごとが深く関わっているってご存知でしょうか。

今回はそういったところを分かりやすく解説しつつ、犬連れでも気持ち良く参拝する方法についてまとめました!

スポンサードリンク

なぜ神社や寺は犬禁止なのか

「ペットを連れての参拝はできません」
「境内への犬の立ち入りはご遠慮下さい」

こういった看板が神社やお寺の入口などに立てられているのを、見掛けたことはありませんか?

有名な所を挙げると、三重県の伊勢神宮では「ペットを連れてのご参拝はご遠慮ください」とホームページにも記載があり、境内へのペットの立ち入りを一切断っています。(その代わり、小型のペットであれば境内の入口で一時預かりしてもらえます!)


こんな風にして、神社仏閣が「ペットはダメですよ!」とアナウンスしているのは、日本古来の考えに基づくところが大きいようなんです。

犬や猫は「穢れ」?

古くから、犬や猫などの動物は「穢れ(けがれ)」とされてきた考えがあります。

境内は神聖で清浄な場所であるとされるため、そういった場所に穢れの対象である動物を連れてくるのは場違いだろう、ということなんだと思います。

悲しいかな、こういった考えの元では犬や猫は「畜生」と捉えられているわけなんですね。

例えば、大昔には女性=穢れという考えもあったそうですが、今はほとんど無くなっています。こんな風にして、犬や猫といった動物が穢れとされる考えも、ゆくゆくは廃れていけばいいなと感じます(´-`)

お稲荷様と犬は相性が悪い?

d32a249cc37eab2ae21df79d7ee84439_s 狐のお稲荷様を祀った神社は多いものですが、狐と犬は相性が悪いという考え方も根強く、そのため神社に犬を連れて入るべきではないと決められていることも少なくないようです。


またこれに関連しそうな話の中で、個人的に面白いなと感じたのが「障り」についてです。

犬連れは神獣を怒らせる!?

神社には狐や狛犬、獅子など、一見すると動物に見える像が設置されていますよね。

「あれっ?動物はダメじゃなかったの?」と思うかも知れませんが、これらの像は動物ではなく「神獣」とされる想像上の生き物なんです。

眷属はケモノが大嫌い?

神社にはそこに祀られた神様に仕える「眷属(けんぞく)」がいて、眷属とは神獣のことを指します。
眷属は、穢れの対象である動物が神域に入ることを嫌い、それを侵すと怒りを露わにするそうです。(ちなみに眷属の性格はそれぞれで、少々の事では怒らないやさしい眷属もいるのだとか)

犬連れで境内に立ち入って眷属の怒りを買ってしまった場合、犬もしくは飼い主さんに何らかの「障り(さわり)」があるそうです。

障りの一例としては、境内で転んで怪我をしたり、参拝した日から体調が悪くなったりなど…また、普段は穏やかな愛犬がいきなり凶暴になった、といった話もあるのだとか。


こういった障りを避ける意味でも、境内は犬などのペット禁止とするという考えがあるのかも知れませんね。

スポンサードリンク

衛生面や飼い主のマナー違反も原因に

上記のような「古来からの考え」とは違って、衛生面などによる理由で犬の参拝を断っている神社仏閣も少なくありません。

一番分かりやすいのが、犬の排泄に関してですね。
散歩中の愛犬の排泄に慣れている僕たち飼い主からすると、オシッコは水で流してウンチは拾えばOK!という感覚になってしまいがちです。でもそれを境内や神社などの傍でやってしまうのは…周囲の目からするとNG行為なんです。

繰り返しになってしまいますが、神社仏閣の境内は神聖で清浄な場所
そこに排泄するというのはいくらなんでもダメだろう、と思われるのは当然だと思います(´ー`A;)
地面の匂いに「トイレしたいな~」と催してしまうのも犬あるあるなので、そういった行為を未然に防ぐ意味で立ち入りを禁じているようにも思えますね。


また、境内をノーリードで散歩していたり、トイレの不始末が目撃されることもあるようで、そういった一部の飼い主さんの身勝手な行為が積もり積もって、神社やお寺も「犬禁止」にせざるを得なくなってしまったのかも知れません

ペット可の神社仏閣も増えてます!

ここまで「神社やお寺は基本ペットNG」と書いてきましたが、ペット用のお守りを扱っていたり、参拝に関して特に禁じていない神社仏閣も増えてきています。

犬を家族同然として扱う家庭が増えたことも、その大きな要因じゃないでしょうか。

c0331020b7ad3bbbffe91d1e9ffd4834_s
キャリーバッグに入れたり、抱っこするなどで「犬を直接地面に下ろさなければ大丈夫」という対応をしている神社も結構多いようです。
この場合、体の大きな子はお留守番になってしまいますが…それでも、一部参拝を許してもらえるのはありがたいと思います。


愛犬と暮らす僕たちからすると、

「犬だって家族なんだぞ!」
「参拝ぐらいいいじゃないか!(# ゚Д゚) ムッカー 」

…とでも言いたくなってしまう気持ちも多少ありますが(笑)、神社仏閣には上記のような古来からの言い伝えや、厳格なルールがあるのも忘れてはいけません。


参拝前に犬連れで参拝できるかどうか問い合わせてみたり、現地で神主さんや住職さんに尋ねてみることをおすすめします。
コソコソと隠れて参拝するよりも、堂々とお参りできるのが一番ですからね!

スポンサードリンク

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でwandoをフォローしよう!