時折、道や公園などで見かけるノーリードのワンちゃん。
公園などの広い敷地内だけでなく、車や自転車が行き交うような道でも、ノーリード散歩をしている姿を見た時にはさすがに驚きました(゚-゚;)
理由は後述しますが、そういった光景を見ると正直「う~ん」と感じてしまいます。調べてみると、ノーリードの犬散歩に対して不快感を感じている人は少なくないようです。
ということで、今回は犬のノーリードでの散歩について。
法律や条例ではどう定められているのか、考えられるトラブルなどについてなど、詳しく紹介します。最後に「じゃあノーリードは絶対ダメなのだろうか?」といった視点での、個人的な考えもまとめてみました。
ノーリードの犬散歩は法律違反?
ノーリードで犬を散歩させる行為について、法律は「違反」とするのかについて、まずは調べてみました。直接関係がありそうな法律には、こんなものがあります。- 「動物の愛護及び管理に関する法律」 動物の所有者又は占有者は、動物が人の生命,身体若しくは財産に害を加え,又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない(同法7条1項)
- 「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」 犬を道路等屋外で運動させる場合には,犬を制御できる者が原則として引き運動により行うこと、犬の突発的な行動に対応できるよう引綱の点検及び調節等に配慮すること。
(第4 犬の飼養及び保管に関する基準より)
こういった法律は「原則として」という文言がくっ付いているので、捉え方によっては「うちの子は大人しいから、大丈夫でしょ?」と解釈されてしまう事もあるようです。
そのため、こういった法律をもとにして、各都道府県で「ノーリードはダメ」という条例が制定されています。(法律は国が定めるもの、条例は都道府県が定める規則です)
ノーリードに関する条例
例えば東京都の「東京都動物の愛護及び管理に関する条例」では、犬をリード(条例では綱・鎖と表記)でつなぐことを遵守せよと表記しています。(犬の飼い主の遵守事項)
第九条 犬の飼い主は、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
一 犬を逸走させないため、犬をさく、おり、その他囲いの中で、又は人の生命若しくは身体に危害を加えるおそれのない場所において固定した物に綱若しくは鎖で確実につないで、飼養又は保管をすること。
表現は各都道府県で微妙に異なるとは思いますが、現在ではほぼ全ての都道府県で定められているようですね。とは言っても、東京都の条例では罰則が定められていますが、他の県では罰則を定めていないということもあります。
なんとも曖昧な状態だなと感じますね…犬と暮らす人が増えた現在の状況に、法律が追いついていないようにも思えます。
ノーリードで起こりがちなトラブル
実は一時期、僕もノーリードでの犬散歩に憧れたこともあります。ドッグランではなく、広い公園や土手などで自由に走り回れたら、愛犬のストレス解消にもなるだろうなあと思ったからです。
そういった意味で、ノーリードを好む飼い主さんも少なくないようですね。
でも、結局は実行に移すことはありませんでした。
その理由は「条例で禁止されている」とか「他の人を噛んだら」といったことではなく、何よりも「愛犬の安全のため」だったんです。
愛犬を守るためにリードは必要
普段は大人しくてお利口な子や、呼び戻しも完璧なきちんとしつけられた子でも、いつどこで興奮のスイッチが入るかは分かりません。それは車やバイクの音だったり、小さな子供の大声だったり、飛んでくるボールだったり…要因は色んな所に散らばっています。雷や花火の音もそうですし、突然の地震なんかもそうですね。
ノーリード派の飼い主さんは、少なからず「しつけ」を過信してしまう人が多いように感じる部分があります。
どれもいつ起こるか予想できないことばかりなので、それまで飼い主さんに意識が向いていたとしても、こういった要因で興奮やパニックのスイッチが入り、飼い主さんの犬の声が耳に入らなくなる可能性は充分あります。
もし愛犬がそうなってしまったら、パニックのあまり飼い主さんの元から走り去って行方不明になったり、道路など交通量の多い場所へ飛び出して事故に遭ったりするなど、愛犬の命を脅かす危険が高まります。
「うちの子は絶対大丈夫」の考えが、事故を招くことも充分有り得ますから…。
そんなことを考えていると、愛犬とノーリードで散歩するというイメージはあっさり崩れ去って、今はリードの装着を徹底するようになりました。
幸いにも、ドッグランも家の近くにありますし、小型犬なので走らせるならランで事足りそうな感じです。(とはいっても、ドッグラン内の犬同士のトラブルも少なくないので、ドッグランなら絶対安全ってわけでもないのですが)
ノーリードにするなら…ここを徹底!
僕的な結論としては、基本的にノーリードは推奨しないものの、一定の条件を満たす場所でなら、こっそりやっても良いのではとも思います。- 周囲に人や犬がいない
- 呼び戻しが確実にできること
- 脱走や逃走の危険性が低い場所であること
- 周囲に危険なもの(道路や踏切など)がない
- ノーリード中は常に犬の様子や周囲に注意を払うこと
地域によってはドッグランが近くになかったり、その代わりに人がほとんど通らないような野原や土手なんかがあるかも知れません。そういった場所で、節度を持って愛犬と楽しく過ごすのは充分アリだと思います。
散歩は愛犬との大切な時間ですし、トラブルのないように、そして愛犬が楽しく過ごせるようにしてあげたいものですね。
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Eddy.J
一人暮らしの部屋で1ワン1ニャンと同居中。意外と涙もろい。夢は犬猫も一緒にくつろげるカフェを開くこと。
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