もしもの災害時、僕たちは自分自身だけでなく、愛犬のことも守らなくてはいけません。
避難が必要になった場合、果たしてうちの子は大人しく過ごしてくれるのか、ストレスで病気になってしまわないだろうか…と心配は尽きないですよね。
ということで今回は、犬と災害時に役立つトレーニングについて。
災害に備えて、今から備えておきたい安全対策やトレーニングについて、詳しくまとめました。
災害対策を考えるきっかけは一匹の犬
僕の愛犬は、生まれてから一度も災害を経験したことがなく、かくいう僕自身も「避難」というシチュエーションを経験したことが、幸いなことにまだ一度もありません。それでも、うちの子の様子を観察していると、小さな地震や台風などの暴風雨には不安そうにしているのが分かります。
動物は人間よりも自然災害を敏感に察知するそうで、本能的な部分で感じる恐怖は僕たちの数十倍はあるんじゃないでしょうか。
震災後から愛犬の性格が…
これは友人の犬飼いさんに聞いた話ですが、そのお宅のワンちゃんは東日本大震災の後から性格の変化が見られたそうです。それまではとてもお利口で、長時間の留守番も難なくこなし、吠えも少なかったのだとか。それが震災後、無駄吠えや落ち着きのなさが目立ち、飼い主さんや家族から離れようとしない様子や、それまでになかった家の中での後追い行動が頻発するようになったそうです。
自立心が高かったはずの子が、震災をきっかけに依存心の強い子に変わってしまう…それくらい、犬にとって災害は強いストレスになる、と改めて考えるきっかけになりました。
災害を想定したトレーニングを始めよう!
犬がなぜ災害に強いストレスを感じるのか、その大きな原因にはこんな点があります。- 普段しないことを、しなくてはいけなくなる
- いつもできることを、できなくなる
災害が起こることで、いつもと違う非日常に、犬達はいきなり放り込まれてしまうわけです。ここに犬達は強くストレスを感じることになります。
これは僕たち人間も同じですが、僕たちは比較的早い段階で災害状況を把握したり、周りと意思疎通を図って自分の置かれた状況を理解することが出来ます。ですが、犬達はそれがすぐには出来ないんですよね。
そのため、人よりもストレスを強く感じやすいのではないか…そう個人的には思っています。逆に言うと、愛犬のストレス耐性を普段から高めておくことで、もしもの災害時にも落ち着きやすく、受けるストレスも軽減できるはずです。
災害時に起こりがちな出来事に慣れさせるトレーニングには、こんなものがあります。ぜひ、今日から始めてみて下さい!
避難時に役立つ災害トレーニング
就寝時に別室で眠る練習
愛犬と毎晩一緒に眠っているなら、ぜひ行ってもらいたいのがこのトレーニング。ほとんどの避難所では、犬は屋外のクレートや別室で過ごすことになります。普段、飼い主さんにくっ付いて眠っている子なら、これだけでかなりのストレスになるはず。
飼い主さんと離れた場所でも眠れるように、週に1~2回は別室で眠る練習をしておきましょう。
クレートトレーニングは必須!
災害に備えたトレーニングでも、聞いたことがある人も多いのがクレートトレーニングです。犬一匹が収まるくらいの大きさのケース(クレート)に、自ら入ってもらうようにします。震災時には、このトレーニングを行っていたことで、室内の落下物などから愛犬の身を守れた、という話もよく聞きますね。
クレートは犬にとっての「自分の部屋」のようなもので、犬の性質からも落ち着ける空間なんです。
知らない人や犬がたくさんいる避難所でも、クレートはうちの子にとっての「安全地帯」になります。愛犬のストレス軽減にかなり役立つので、普段からのトレーニングを欠かさないようにしたいですね。
社会性を養おう!
避難所では飼い主さんと離れ、犬を集めた別室で過ごしたり、ボランティアさんのお世話になることもあります。そんな環境下で、知らない人が嫌い、他の犬が苦手、外の物音が怖い…という性格のままだと、避難所での生活はかなり難しくなります。
一般的に、犬の社会化期(他人や他の犬、外的環境に慣れやすい時期)は生後4週~13週とされていますが、成犬後も社会化のトレーニングはできます!
子犬の頃より少し時間はかかるかも知れませんが、今からでも、他人や他の犬に過剰反応しないように改善させることは可能です。
普段から色々な所へ連れ出したり、友達や近所の人に会わせたりするようにしてみましょう。他の犬が集まるドッグランなどもおすすめです。
また、最近は「犬のようちえん」といった犬同士を触れ合わせて社会性を養う所もあるので、興味があれば一度参加させてみても。
今からできる愛犬の防災対策
「ひとりのお留守番はかわいそうだから…」と、長時間家を空けることを避けている飼い主さんは、意外と多いみたいなんです。何らかの持病がある場合は別ですが、健康な子であればそういった「長時間の留守番」も自立心を養うために必要な経験だと僕は思います。
愛犬と常に一緒に過ごしたい気持ち、もちろん分かります。でも、そうして過ごしてきた子が、もしもの災害時に飼い主さんと離ればなれになったら…その時に感じるストレスは、計り知れません。
急な環境の変化にも耐えられるように、普段から「いつもと違う」シーンを経験させていくことも、立派な愛犬の防災対策ですよ。
災害トレーニングと併せて、愛犬の防災グッズも準備しておけば、いざという時も安心です。
いつ起こるかが分からないのが災害の怖いところですが、対策は今からでも出来ます。もしもの時に慌てないように、日々少しずつ備えておいて下さいね。
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Eddy.J
一人暮らしの部屋で1ワン1ニャンと同居中。意外と涙もろい。夢は犬猫も一緒にくつろげるカフェを開くこと。
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