dog15 愛犬が自分のウンチを食べている。

そんな【犬の食糞】という習性に、度胆を抜かれた飼い主さんは多いんじゃないだろうか。

我が家に初めて迎えた愛犬も食糞の常習犯で、対策も色々と講じたが、食糞をやめない期間が割と長かった。

大事な我が子だけれども、やはりウンチを食べる姿には引く。
すっごく可愛いんだけど、この食糞さえ治ってくれたらなあ…


そんな事を思って、何ヶ月も経ったある日。
突然、愛犬Maruの食糞癖が治まった。

一体何が効いたのか、思い当たる部分はいくつかあるのだけども、
愛犬がなぜ食糞するのか、その「原因」を突き止めたことが大きかったと思う。
行動には必ず、理由や原因があるものなので、そこからアプローチしてあげると、意外とすぐに結果が出たりする。


今現在、食糞をやめない愛犬に悩む飼い主さんも、この記事を通して思い当たる原因がないかどうか、観察してみよう。
きっと「コレだ!」という原因が見つかるはずだ。

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母犬と生まれたばかりの子犬は食糞する!?

本題に入る前に前置きになるが、原因もなく食糞してしまう時期がある。
それは母犬と、生まれたばかりの子犬の時期。

出産を終えた母犬の場合、外敵から守るために子犬の糞を食べる習性がある。
これは本能的な部分からくることなので、咎めないようにしよう。

また、子犬も食糞しやすい傾向にあるが、これも一過性のもの。
世界のあらゆることが新鮮に感じる子犬が、匂いのする糞を口に入れてしまうのも、この時期特有なこと。成長するにつれて、だんだんと食糞しなくなってくる。

対策するとしたら、ウンチをしたらすぐに片づけてあげること。
それくらいで充分。


それでも、いつまで経っても食糞をやめない子犬や成犬の場合は、下記の原因と対策を参照してもらいたい。

犬が食糞する原因は3つある!

実は、食糞をやめない犬がウンチを食べる原因は様々ある。
一つの原因だけでなく、複合的に原因が重なりあっている事が割と多いので注意。

愛犬の普段の様子をよく観察して、焦らずに一つずつ、原因を取り除いてあげよう。


1.犬や飼い主の行動による食糞

  • 飼い主が喜んでいる!?
  • 愛犬が食糞した時に「やめてー!」「ギャーッ!!」と、騒いでしまった経験はないだろうか。
    飼い主のその反応を、犬が「注目してくれた」「喜んでくれた」と勘違いすることがある。


  • 飼い主から糞を隠したい
  • 犬の見ている前で糞を始末するのは、実はあまりよくない。
    また、食糞しようとして「コラ!!」と叱りつけてしまうのも同様だ。

    ウンチに興味がある犬の場合、「飼い主がウンチを持って行ってしまう」と学習すると、それからは奪われまいと慌てて食糞するようになる。


  • 欲求不満や退屈
  • ケージでのお留守番が退屈になったり、遊びたいのに遊んでくれない、運動不足などの欲求不満を犬が感じると起きやすい。
    そのストレスを発散するために、食糞してしまうようだ。

こうして対策しよう!

  • 愛犬の食糞を見ても、慌てない、怒らない。
  • 無反応を装いつつ、愛犬の見ていないところで糞の処理をする。
  • ストレスを溜めそうな環境の場合、散歩の時間を増やしたり、遊んであげる時間を増やす。

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内分泌病などの疾患による食糞

  • お腹に寄生虫がいる
  • 「愛犬に寄生虫!?」と驚くかも知れないが、意外と少なくないのがこの原因。
    何らかの原因で寄生虫に感染すると、体内の寄生虫に栄養を奪われてしまうことで犬は栄養不足になる。
    なんとかして栄養を取ろうとして、食糞をやめないことがある。


  • 疾患による多食症
  • クッシング症候群や糖尿病の場合、症状のひとつである多食症によって、食糞行動に繋がる場合がある。
    たくさん水を飲んで大量のオシッコをする、異常に食欲が増加する、お腹が膨れてくるなど、普段と違う様子がないか気にかけてあげよう。

こうして対策しよう!

  • 気になる症状やいつもと違う行動が見られたら、早めに動物病院での診察を。
  • 糞便検査もしてもらえるので、子犬を家に迎えたタイミングや、他の犬の糞を食べてしまった可能性があるときは寄生虫の有無に気を付けたい。


フードなどの食事からくる食糞

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  • 給餌量が足りず、空腹状態
  • 食事の量が少なすぎると、犬は空腹を紛らわせるために糞を食べる。
    あまりに空腹状態が続くと、「空腹嘔吐」といって胃液を吐いてしまうことも。


  • 給餌量が多すぎて消化不良に
  • こちらは反対に、食事を与えすぎているパターン。
    犬の身体にとって多すぎる食事量だと、消化できずに糞に栄養が残ってしまうことがある。
    糞をしたタイミングによっては、栄養補給のつもりで食糞されることがある。


  • 栄養素が足りていない
  • 消化不良の場合と似ているが、足りない栄養素を糞から摂取しようとする場合がある。
    ミネラルが不足すると食糞するという説もあるが、そういった犬は土を食べたり舐めたりする傾向もあるそうだ。

こうして対策しよう!

  • ウンチの状態は適正か(カチカチでもなく、緩すぎない)どうか毎日チェックしよう。
  • フードによって消化吸収の具合が異なるので、フードの種類を替えてみたりトッピングをしてみたり、愛犬の身体に合った栄養を補ってあげる。

食糞をやめさせる最大のコツは、焦らないこと

食糞をやめない犬のほとんどは、この3大原因のどれかに引っかかっていると思う。
普段の愛犬の様子を観察することで、どうして食糞してしまうのか、その理由が見えてくるんじゃないだろうか。


私の愛犬Maruの食糞がなくなったのも、結局は1歳を過ぎた頃だった。
人間の心理的に、どうしても「今すぐ食糞をやめて!」と焦りたくなるが、焦りは禁物。

私たちがイライラしてしまうと、犬にもそれは伝わっている。
ゆっくり焦らず、愛犬の食糞と向き合ってもらいたい。

多少時間はかかっても、愛犬にあなたの気持ちは伝わっているはずだ。

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まるまむ

まるまむ

初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。 愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。