いつも元気な愛犬が、いきなり吐く。
体調が悪いのかと思ったら、吐いたあとはケロっとしてたりする犬たち。
私たち飼い主からすると驚きの光景ですが、犬はよく吐く習性があるんです(´ー`A;)
犬の嘔吐の原因は様々ありますが、今回お話するのはこんな嘔吐のとき。
「朝方に、愛犬が黄色い泡の混じった液体を吐いた」
「帰宅したら、白色の泡や透明なものを吐いた形跡があった」
意外と多いこの手の嘔吐について、その原因や対処方法について詳しくまとめました。
まずは慌てずに落ち着いて、愛犬が吐いたものを観察してみましょう!
犬の嘔吐物で病気か分かる?
犬が吐くものによって、それが病気のサインなのか、それとも一過性のものなのかを判断することが出来ます。黄色い泡が混じっている
この黄色は、胆汁の色です。少しツーンとした刺激臭があります。胆汁とは、食べ物を消化するために胆嚢から分泌される液体です。それが何らかの原因で逆流してしまい、嘔吐物に混ざったと考えられます。
白い泡や、透明な液体を吐く
よくあるのが、白い泡やそれが混じった透明な液体を吐くこと。この液体の正体は「胃液」です。
胆汁とは異なり、においはほとんどありません。
今すぐ病院へ行くべき!?
苦しそうに吐く姿を見ると、今すぐ病院に連れて行くべきなのか判断に困ってしまいますよね。そんな時は少しだけ落ち着いて、愛犬の嘔吐物をよーく見てみましょう。
どんな物を吐いたら危険?
- 血のような物が混じっている
- 全体的にコーヒーのような色になっている
- 黄色や透明の液体のほかに、食べ物ではない異物が混じっている
これに該当するときは、緊急性が高いのですぐに病院へ連れていきましょう。
「ちょっと吐いただけかも知れないし…」と油断しないこと!他の大きな病気のサインである可能性も、充分に考えられます。
またこれと併せて、吐いた物や愛犬の様子を観察することで、その嘔吐が病気によるものかどうかを見極めるポイントがあります。
こちらの記事を参考に、愛犬の様子なども一緒にチェックしてみて下さいね。
⇒<関連記事>【まずは確認】吐くのは病気のサイン?犬が吐いたら必ずチェックすること2つ!
こういったものが嘔吐物に見られず、吐いたのは黄色や透明の液体だけでしょうか。
そうであれば、今すぐ病院に駆け込まなくても大丈夫です!ひとまず安心してくださいね(*´ー`)
- 嘔吐物に異物が混じっていない
- 泡立った黄色い液体や、白い液体だけを吐いている
こんな場合は、病気とは違う原因がまず考えられます。
具体的にどんなことが原因に挙げられるのか、詳しくお話していきますね。
愛犬が黄色や白色の泡を吐く原因とは?
病気じゃないとは言っても、すごく苦しそうに吐く姿は見ているだけで辛いもの。一度だけでも心配なのに、それが何回も起こるとなると心配でたまりません。
実はこの手の嘔吐は、空腹状態が長時間続くと起こりやすくなります。
いわゆる「空腹嘔吐」と呼ばれたり、「胆汁嘔吐症候群」ともいいます。
胃が空っぽの状態が長くなると、胆汁が胃に逆流し、嘔吐を引き起こします。
要は、お腹が空き過ぎて吐いてしまっているんです。
空腹嘔吐が起こる原因
消化器官の発達が未熟な子犬期に起こりやすく、また「最近ちょっと太り気味だから」と、無理にフードの量を減らした場合にも見られがちです。ご飯を与える回数が少なかったり、与えているご飯の量が犬の身体に対して少な過ぎると、次の食事までもたずに胃液を嘔吐してしまうのですね。
これを防ぐには、極度の空腹状態を感じさせず、満足感を維持してあげることが大切です。
効果的な4つの対策についてまとめておきましたので、ぜひ参考にして下さいね。
すぐできる!空腹で吐かせない4つの対策
- 1.フードの給餌回数を見直そう
- 2.ご飯の時間に変化を
- 3.寝る前に、夜食をあげてみる
- 4.繊維質を増やしてみる
胃がまだ未発達の子犬の場合は、4~5回に分けても構いません。身体が発達して、1度にたくさん食べられるようになってきたら徐々に回数を減らしていきましょう。
これまであげていた時間から、1時間ずつ遅くしてみて、翌朝まで吐いていないか様子を見ましょう。
眠っている時は起きている時ほどカロリーが消費されないので、少量のフードで朝まで持ちこたえられます。
普段のフードを繊維質の多いフードに変えてみたり、キャベツなどの葉野菜を軽く茹でてトッピングしてあげるのもオススメです。
空腹時、低血糖症にも気を付けて!
空腹が原因で吐いてしまう犬の場合、気を付けなければいけない症状がもう一つあります。それは、低血糖症という消化器系の疾患です。
全ての子が起こすわけではありませんが、空腹状態が長く続いたり、食が細い子など、特に子犬のときに発症しやすくなります。
これを予防するためにも、胃が空っぽの状態を長時間続かせないように、普段の食事量やタイミングに注意してあげて下さい。
お腹空いた!と言えない子のために
以前、それまで身体の大き目な犬とばかり暮らしていましたが、初めて小型犬を飼ったとき、同じように空腹で吐いているのを発見したことがあります。身体が小さいから、と食事量を控えめにしたのが原因でした。
「お腹空いてたんだね、ごめんね」と謝りながら、ご飯の量を増やしたことで空腹嘔吐はピタっと無くなりました。
人間のように「おなかすいたよー!」と、言葉にできないからこそ…
普段から愛犬のことを観察して、彼らの言いたい事を汲み取ってあげることが飼い主の役目なんですね。
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犬山 はる子
パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。
現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。
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