vol.8 避妊手術を受けたよ。(術後編)
あー、避妊手術が無事に終わってよかった。
…と、安心したのも束の間で、術後も色々とありました。
他のチワワの子に比べて子宮が小さく、手術開始時には子宮が見つからないというトラブルもありつつ、なんとか避妊手術は無事終了。
そのまま一泊入院のため、一晩病院へ預けることになったチワワのMaru。
(前回→ 避妊手術を受けることになった。費用や当日の様子まとめ)
今回は、術後の様子や、エリザベスカラーNGだったMaruのための必須アイテム、抜糸前後の様子などについてまとめました。あれっ、これって医療ミス?と思ったこともあったので、それもお話していきます。
チワワの避妊手術翌日、術後の様子
手術の翌日、夕方にMaruを迎えに行った。昨日ほどボーっとした様子もなく、すごく元気なわけでもないが、割とMaruは普通な感じ。やっぱり、昨日は麻酔の余韻や疲れで、ぐったりしていたんだろうな。
入院中はストレスでご飯を食べない子も少なくないと聞くなか、Maruは出された病院食もガツガツ食べ、しっかりウンチもしたらしい。うちの姫はチワワながらも、結構図太いのかも知れない。
傷口には包帯やテープ…じゃなかった
てっきり、傷口には包帯や保護テープを貼ると思っていた。が、そのまま縫合箇所があらわになっていて、抜糸する予定の糸も丸見えな状態。えっ、これで帰るの!?
ここの病院では、縫合箇所が蒸れたりしないように、基本的に丸見え状態にしておくのだそう。もしも出血したり、何かあったら気付きやすいからなのかなあ。
事前にネットなどで調べてみると、保護テープは2~3日で飼い主さんが剥がすパターンも多いそう。犬からすると剥がされるのは結構痛いので、暴れたりして大変らしい。
エリザベスカラーのレンタル(1回500円)があったので、術後着は自分で用意していたものの、念のため借りていくことに。
術後着が本当にありがたい!
予想はしていたが、家に帰るとエリザベスカラーがお気に召さないのか、全く動かないMaruだった。[外さないなら出ませんよ。なMaru]
エリザベスカラーが苦手な子は少なくないそうだが、案の定Maruもダメらしい。
カラーを着けないと、縫合箇所が露わになっているから、簡単に舐めたり糸を引っ張ったりできるのが危うい。代わりに、傷口をカバーしてくれる術後着を着せることにした。
そうすると、素直にスタスタ歩くMaruなのだった。借りてきたエリザベスカラー、無駄だったわ…
そしてそのまま、トイレに直行してウンチをした。
手術後は、お腹の傷が痛くてふんばれず、便秘になる子も多いというのに…やっぱり図太い子だ。
避妊手術後のチワワ娘の様子まとめ
術後翌日~3日目
家に帰ってきた避妊手術翌日から、だいたい3日くらいは「いかにも術後」な様子だった。[膝の上でよく寝る。術後着は快適なご様子]
手術後数日間の様子
- ひたすら寝ている
- 横になっていても、お腹の傷が痛いのか頻繁に体勢を変える
- お腹に違和感があるのか、とにかくテッテッテッとゆっくり歩く
- 時々、どこかを見つめて放心状態
食欲やトイレは通常通りで、すごくぐったりしているような感じはナシ。
エリザベスカラーを使わなかったので、手術前とほぼ同じ環境で過ごせるのがMaruにとっても良かったのかもしれない。
エリザベスカラーが苦手な子は、あちこちにカラーをぶつけたり、それまで出来たことがやりにくくなったりして、余計にストレスを溜めることもあるらしい。
今回、チワワのMaruが使用した術後着はこちら。
着たままトイレが出来るのは当然だけど、勝手に脱いでしまうこともなく通気性もバツグン。Maruの体格的にサイズが微妙で、問い合わせて相談に乗って頂いたことも。お店の方の対応もすごく良かった。
術後着を検討している方は、一度試してみるといいかも。
術後4日目~10日目に抜糸
手術から4日か5日目くらいから、明らかにMaruが活発になってきた。常にベッドの上でじっとしていたのが、手術前のように家の中をウロウロ。遊びたがる様子を見せたり。
犬は自己治癒力が高いと聞いていたけど、こんなに治り始めるのが早いとは思わなかった。人間だと1週間くらいはかかるのに、犬ってすごい。
避妊手術からちょうど1週間、お腹の様子。
ブレッブレの写真で申し訳ないが、傷が思ったより大きいのが分かる。
[1週間頃だと、お腹を見せるのをまだ嫌がる]
傷口の抜糸は手術から一週間後と言われていたので、10日目に病院へ行ってきた。
抜糸後、待合室にいた私に「終わりましたよ~」と、先生がMaruを連れてきてくれた。「もうヤダ!帰るぅぅぅ!!」とばかりに、Maruが私の脇に置いてあったキャリーに、必死で頭を突っ込んでいたのが印象的。
抜糸、そんなに痛かったのかなあ…。先生は苦笑していて、周りの人たちには笑われてしまったけれど。
抜糸後の様子
着っぱなしだった術後着からやっと解放。ずっと着ていたおかげで、背中の毛に変な癖がついた。
[なんだか、寝癖っぽい]
手術から約2週間後の、お腹の様子はこんな感じ。
まだボコボコとした凹凸は残っているが、傷口自体はほとんど目立たなくなった。
[この頃には、自分でお腹をゴローンと見せてくれるように]
術後のシャンプーや散歩はいつから?
避妊手術後のシャンプーは、抜糸を済ませてから1~2週間は空けるのが一般的らしい。散歩については獣医師さんによって見解が違うようで、かかりつけの病院では「抜糸から2~3日後から」と言われた。チワワのMaruの場合、避妊手術前にトリミングへ行き、散歩は手術から約2週間経ってから行き始めました。
久しぶりの散歩に、Maruはかなり興奮気味。鳩やスズメを追いかけて爆走し、捕まえようと跳ぼうとする始末。多少ブランクがあっても、散歩デビューの頃のような牛歩&座り込みまで退行しないものなんだなあ。
術後の傷口がおかしい?これって医療ミス?
手術から約3週間後。なんだか、お腹の縫い跡がおかしいような気がする。ボコボコしているのは相変わらずで、触ってみると皮膚の下に針金のようなものが入っているような感触があるような。
一部分だけがそうなっていて、ポコンと飛び出ているようにも見えて…どうにも気になる。
「もしかして…抜糸忘れ?それとも、手術ミス!?」など、一人で考えていても仕方ないので病院へ。
医療ミスと思った物の正体
実際に先生に診てもらうと、ほんの少しだけ、糸の端っこが残っていたそうだ。そして私がずっと気になっていた、手術跡の下にある針金(ホッチキスの針のような感じ)っぽい何かは、単なる傷口の縫い目だった。
先生が詳しく説明してくれたので、興味がある方はこちらを。↓↓
※ 避妊手術などの開腹手術の流れ
まず、体の外側からお腹の皮膚→皮下組織→筋肉(腹膜と腹筋)を切開していく。(これが「開腹」)
卵巣と子宮を摘出したら、次は「縫合」に。
開腹した順番とは逆に、体の内側から縫合していく。筋肉(腹膜と腹筋)→皮下組織→お腹の皮膚。
術後の抜糸とは、お腹の皮膚を縫った糸を切ること。皮下組織は溶ける糸を使うので体内に残らず抜糸の必要がない。
まず、体の外側からお腹の皮膚→皮下組織→筋肉(腹膜と腹筋)を切開していく。(これが「開腹」)
卵巣と子宮を摘出したら、次は「縫合」に。
開腹した順番とは逆に、体の内側から縫合していく。筋肉(腹膜と腹筋)→皮下組織→お腹の皮膚。
術後の抜糸とは、お腹の皮膚を縫った糸を切ること。皮下組織は溶ける糸を使うので体内に残らず抜糸の必要がない。
わたしが違和感を感じていた「異物のようなもの」は、皮膚の下で溶ける糸で縫い合わされた縫い目だったらしい。
その糸が皮膚の下で、ボコボコと存在を主張していたようだ。
溶ける糸とはいっても、実際に体に吸収されるまでは、それなりに時間がかかる。心配しないで大丈夫ですよ、と言われた。
(実際に、手術から1年経った頃にはあの凹凸もなくなって、キレイなお腹になった。)
ちなみに、一人で悶々としている間に調べてみたところ、術後の腫れがある状態や抜糸処置中で大暴れしたりすると、抜糸の糸を取りきれず残ってしまうことがあるらしい。
なので、手術跡の様子がおかしいな~と感じたら、とにかく病院で診てもらうのが一番よさそうです。
愛犬の避妊手術は心配だけど、大丈夫!
これから避妊手術を受ける予定の方、受けようか悩んでいる方、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。かわいい我が子のお腹を切るのは、やはりツライけども。それによって愛犬が元気に一緒に過ごせる時間を、より確実に長くできるのなら、と思って私は避妊手術を決断しました。
病院はたくさんあるし、良い先生もたくさんいます。
ここなら信頼できる!という所へ、大事な愛犬を託してもらえればなと思います。
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まるまむ
初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。
愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。
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