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vol.10 お腹を出して、しつけの壁を突破せよ!


愛犬が、言うことを聞かない。
「オスワリ」や「マテ」も、気が向いた時にしか聞いてくれない…

しつけには「信頼関係が必要」って聞くけど、それってどうやって作るのよ?


今回はそんな「しつけの壁」を感じたときに、実際に私が効果的だなと感じた「リラックスポジション」について、詳しく書いていきたいと思います。
えっ、こんなに簡単なの?と拍子抜けするようなトレーニングなので、愛犬のしつけがうまくいかなくて悩んでいる飼い主さんは、ゆる~い気持ちで一度試してみてはいかがでしょうか。

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犬のしつけは服従?信頼?

「犬のしつけには主従関係が必須で、服従させることが大切!」
ひと昔前のしつけ本では、よくこんなことが言われていたように思います。

とは言っても、言うことを聞かないからといって叩いたり、ちびってしまうほど強く叱る教育方針には、個人的にちょっと…と思っていた部分もあるのも確か。


そんな犬のしつけ方法は、今はちょっと変わってきているそうなんです。今、犬のしつけを行うために一番必要なのは、主従関係ではなく「信頼」関係なのだとか。


犬との信頼関係としつけ

そもそも、愛犬が私たちのことを「信頼できる存在」と認めてくれれば、自分がイヤだと思うことも受け入れてくれるようになる。だって信頼している飼い主さんがすることだもの、きっと自分たちに害はないよね!って気持ちなんじゃないだろうか。

そう考えると、力でねじ伏せるようなひと昔前のトレーニングではなく、きちんと信頼関係を構築することの大切さがよく分かってくる気がする。

そんな愛犬との「信頼関係」を築くために、効果的なトレーニング方法がコレです。

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[腹毛がもっさりしています。]

これは「リラックスポジション」というもので、いわゆる「犬にお腹を出させる」トレーニングです。

実はこれが思った以上に、愛犬のしつけに効果を発揮して驚いている次第です。ただ、仰向けにしてお腹を見せさせるだけ…と思いきや、これには色々と深い意味があるようなんですよね。

リラックスポジションの効果とやり方

リラックスポジションって?

犬の服従を意味する「仰向けの恰好(お腹を出させる)」を飼い主さんの手で取らせ、犬がそのまま抵抗せず身をゆだねてリラックスし、飼い主さんの判断で解放すること。

犬を落ち着かせ、信頼関係を築く。同時に、飼い主が主導権を握ることで、主従関係も示すことができる。

犬にとってお腹は最大の弱点であり、それを見せるのは「服従」を意味する。
飼い主さんを信頼していると、その弱点を見せていても、犬は「この人がいるなら平気かな~」と安心(リラックス)できるようになるという話なのです。


リラックスポジションをやってみよう!


  1. 飼い主さんが足を伸ばす体勢で座る。両足は閉じておく。
  2. 足の上に、犬を仰向けの状態で寝かせる。
  3. ※大型犬など、体の大きい子は少し足を開いて、足の間に寝かせるような形にしよう
  4. 犬の前足の肘の部分を、手で覆って固定する。


最初はめちゃくちゃ嫌がるので、驚かないように。
バッタンバッタンと暴れて、なんとかして逃れようとするので、全力で阻止して下さい。人間で言う「肩の部分」をがっちりホールドすると、逃げられにくくなるのでオススメ。

逃げることを許してしまうと、「暴れれば逃げられる」と犬も学習する。そうなると、次からはもっと暴れるようになってしまう。

逃げてしまった時は、すぐにリラックスポジションをやり直して、飼い主さんが手を放すまで、じっとしているように覚えさせるの大切です。

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愛犬を仰向けにさせておくポイント

常に押さえつけるのではなく、動こうとしたタイミングにだけ力を加えること。
「大丈夫だよ~」と声を掛けたり、お腹を撫でたりして、犬の緊張をほぐすことを心掛ける。
噛んだり唸ったりしても、出来るだけ無視する。叱ることでパニックになる子もいるので、そこは慎重に。

この体勢を完全に受け入れるようになると、支えている手を放しても、仰向けの体勢のままじっとしているようになる。
こうなったら、飼い主さんへの信頼がアップしている証拠だ。
そのまま、足の先に触ったり、口元に触ったり、体の色々な部分を触ることに慣らしていこう。

リラックスポジションのまま、愛犬がうとうと眠ってくれるようになったら大成功!心を開ききっているので、喜びましょう。

仰向けでお腹を出させる効果

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[普段からヘソ天で寝ています。]

このリラックスポジションのトレーニングは、パピーパーティや、しつけ教室でもよく行われているらしい。

実際に、愛犬チワワをはじめてのしつけ教室に連れて行ったとき、まず最初に教えられたのがこのリラックスポジションだった。


それまで、Maruがお腹を出して寝ていることもあったし、甘えたい時などに、仰向けにゴローンとすることはよくあった。なので「うちの子は、お腹出すのなんて朝飯前ですよ」くらいの気持ちだったのだが…。

いざ、しつけ教室でリラックスポジションを取らせようとすると、抵抗するわ暴れるわの大変残念な結果に。

犬が自発的にお腹を見せることと、飼い主の手で強制的にお腹を出させることは、決定的に何かが違う、と学んだのでした。


愛犬チワワの場合

ということで、しつけ教室の後から、積極的にMaruをリラックスポジションにさせるようにした。

最初はバタバタと暴れていたものの、次第に慣れ(と諦めが出て)てきたのか、仰向けの体勢のまま逃げも暴れもしないようになってくると…。不思議と普段の行動も変わってきたので驚き。

「マテ」「オスワリ」などのコマンドがよく効くようになったし、口元や手先を触っても以前ほど嫌がらないようになった。
これが信頼関係ってやつか…と、しみじみとその大切さを実感したのをよく覚えている。

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[ほんとは嫌だけど…この体勢でガマンするよ]

うちでは、歯磨きや爪切りはこの仰向けスタイルで行っている。ちょっと顔を背けたりして、イヤイヤアピールはするものの、仰向けのまま動こうとしないとはとっても偉い!と思う。

犬にとっては「嫌なこと」を、一番無防備な姿でガマンしてくれるのは信頼の証なんだろう、と個人的には思っています。

リラックスポジションのポイント

慣れないうちは必死に逃げようとするので、心が折れてしまう飼い主さんも少なくないのがこのトレーニング。

失敗を防ぎ、成功させるポイントをまとめておきました。

  • 短時間から始めよう
  • どんな犬でも、最初は嫌がるもの。時間が長くなるほど難易度が高くなるので、最初は30秒、次は45秒…と少しずつ延ばしていこう。


  • 最初は、疲れている時を狙ってみる
  • 元気で体力が有り余っている犬は、動きたがる。たっぷり遊んで、ヘトヘトに疲れた頃を狙ってみると案外うまくいきます。


  • 飼い主さんもリラックスする
  • 「大丈夫かな~暴れると困るなあ」と緊張していると、それは犬にも伝わる。
    できるだけ人間もリラックスして、大らかな気持ちでやってみよう。


  • その他、注意点など
  • 本気で噛む犬は避ける。こんな子は、まずその噛み癖を治すことが先決。
    出来る限り、毎日続けること。そして、暴れても絶対に逃がさない。逃げたらやり直し!


最初のうちは、「こんなので効果があるのか?」と思うかも知れない。
でも、うちの子に限って言えば大なり小なり変化が現れたので、何もしないよりマシだと思う。
まずは1日1回、30秒から。始めてみてはどうでしょうか。

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まるまむ

まるまむ

初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。 愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。