shimaichiwawa01


vol.3 すごいぞ、子犬の夜鳴き。


チワワのMaruを迎えてから、しばらく寝不足な日が続いた。
その原因は、Maruの夜泣きです。

本当に、もう、眠れませんでした。( ;∀;)
子犬の夜泣きってこんなにうるさいの・・・?と、うつろな目で布団に潜って耐えていた数日間。

子犬を迎えたその日から、猛烈な夜泣き(夜鳴き)に悩まされる飼い主さんは意外と多い、と後から知りました。ということで今回は、子犬の夜泣き対策について。考えられる原因や、実際に私が試した対策法などについてまとめたいと思います。

子犬が迎える初めての夜

家族の一員になって、我が家へ連れ帰ったその日から、特に警戒する様子もあまりなかったMaru。

ご飯もしっかり食べるし、ブリーダーさんの元で教えてもらったのか、トイレもきちんとシートの上でする。私や夫に撫でられると尻尾をフリフリして、遊んで遊んで!と上目遣いでアピールしてきた。もう可愛くてたまらないのオンパレードですよねこれは。


初日は疲れているだろうからと、早めに休ませることにしました。夜ご飯をあげて、少しスキンシップを取ってから、電気を消して消灯することに。ちなみに、我が家ではリビングにMaruのケージを置いていて、我々夫婦の寝室とは別で過ごすようにしてます。

明日もたくさん遊んであげよう、と満たされた気持ちで眠りについた。・・・その数時間後。
突然アレがやってきたのです。子犬と過ごす夜は、まだまだ終わっていなかったわけですね!

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子犬の夜泣きはうるさいと知る

最初は「なんだか物凄い騒音がする」と思って目が覚めた記憶が。時刻は夜中。寝始めてから1~2時間くらいしか経っていなかった。
聞こえてくる騒音によく耳をすませてみると、何かが大音量で鳴っている感じ。それがリビングから聞こえる。

これ・・・もしかしなくてもMaruが鳴いてるのか?

「ヴオオオォゥ、ギュオオオウゥゥ」
「ヴおおおおおおおおん、うおぉーん」

文字にするのが難しいのですが、聞こえている鳴き方はこんな感じ。
よくある「きゅーんきゅーん、くーん」のような、可愛らしい声ではない。例えるなら、発情期の猫の鳴き声に似ているかも。あれをもっと低音にした感じでした。


とにかくものすごい声で鳴いているMaruに驚いて、慌ててリビングのケージに駆け寄る。私が来たとわかると、ぴたりと鳴き声が止まった。
この小さな身体のどこから、そんな声が出てくるんだろう…(゚Д゚;)

不安そうな顔でプルプルと震えながら、私を見上げてきたMaru。
何か怖がらせるような物があったかなあ、と思いながら、少しの間抱き上げて撫でていると、落ち着いたのか震えが止まり、ケージに戻すと自分で寝床に入っていった。

うとうとまどろんでいるようだったので、また電気を消して私は寝室に戻ることに。

夜泣きで眠れない、寝かせてもらえない

数時間後、また同じような鳴き声で起こされた。

様子を見に言っても、先ほどと同じ。プルプル震えて、じーっとこちらを見つめている。子犬を迎えたその日の夜は、確か5回ほど同じパターンで起こされることになった。ここまでされると、私も眠れなかったけど、この子もきちんと眠れていないのでは?と心配にもなってきますね。

「子犬は夜泣きしやすい」とは聞いていたけれど、まさかこれほどとは…
それに、驚くほど大きな声で夜泣きするので、近所迷惑になるんじゃないかと少し心配にもなる。この時はもう肌寒い季節だったので、窓を開けている家も少なかったのは幸いでした。

とにかく、この夜泣きをなんとかしなければ!

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子犬が夜鳴きする原因と対策

まず、犬の夜泣きにはどんな原因があるのかを、改めて自分で調べることに。
それと併せて、実際にわたしが試した対策も紹介していくので、夜泣きに困っている飼い主さんの参考にしてもらえればと思います。

寂しさや不安への対策を!

ペットショップや犬舎を離れ、知らない場所でのひとりぼっちの不安や寂しさから夜泣きが起こるパターンがとても多いそう。
ホームシックみたいなもので、こういうところは、人間の小さな子供と同じだなと思う。私も子供の頃、幼稚園で一晩過ごすお泊り保育で、先生が困り果てるほど夜泣きしたし。(あまりにも泣くので、結局は母親に来てもらったという記憶が)

こうして対策!


タオルやクッションなど、柔らかいものをケージに入れる。
子犬は、母犬や兄弟とくっついて眠る習性がある。柔らかいものに触れたり、包まれたりすることに安心感を感じやすいためです。

湯たんぽをタオルにくるんだ物など、人肌程度のあたたかさのある物も効果的。

また、時計をタオルにくるんだものを傍に置いてあげるのもいいらしい。チクタク音は母犬の心臓の音に近く、それを聞くと子犬は安心して眠ってくれやすい。

空腹やトイレを訴える夜泣き

成長期真っ最中の子犬は、エネルギーがたくさん必要なもの。お腹が空いて眠れないこともある。
また成犬に比べてトイレの回数も多く、トイレを我慢して夜泣きすることも。

こうして対策!


フードの量が足りているかしっかり見直したり、寝る前に夜食として少量のフードを与えるのも効果的。これはMaruの犬舎のブリーダーさんから教わった方法で、低血糖を起こしやすい犬種にはおすすめの方法なのだとか。

また、トイレシーツが汚れていると排泄を嫌がる子も多い。こまめにトイレが汚れていないか確認したり、吸収力の高いトイレシーツを使うといった対策をしてあげよう。

暑さ・寒さ対策をしよう

犬の過ごしやすい気温は25度前後。
暑かったり、反対に寒すぎるなど、室温が我慢できずに夜泣きが起こるということも考えられる。子犬は成犬(大人の犬)に比べて体温調節が未熟なので、ちょっとした気温の変化で体調を崩してしまいがちです。

こうして対策!


<暑い時期>
風通しがよい涼しい場所に寝床を移動させたり、夏場はエアコンを付けるなどして対応。特に、暑くなる季節は子犬の熱中症には気を付けて!

<寒い時期>
寝床にペット用のヒーターを設置したり、火傷に注意して湯たんぽなどを置き、ほどよく室温を上げる。

試し泣きに注意!

dog49 先に紹介した生理的な不快感による夜泣きと、少し理由が異なるのがこの「試し泣き」というやつです。

初めは小さく鳴きはじめて、次第に鳴き声が大きくなり、叫ぶように強く鳴くようになっている場合。
これは「どれくらい強く鳴けば、飼い主さんが構ってくれるか」と試していることがあるのだそうです。

この欲求に応じ続けていると「大きく鳴けば来てくれる」と学習してしまう結果に。夜泣きする、それに飼い主さんが構う、もっと夜泣きがひどくなる、という悪循環になる前に、上手にしつける必要があります。

こうして対策!


単純ですが、とにかく無視するのが最も効果的とされています。
この時期の子犬の欲求に、あれこれ全て応えてしまっていると「泣けば飼い主は言う事を聞く」と勘違いしてしまう子になる確立がグンと上がるのだとか。

そうなると、なんでもかんでも、ワンワンと鳴いて要求する犬に育ってしまう可能性が高いので、心を鬼にして無視を続けるのが、結果的に愛犬の為にもなります。
子犬の夜泣き声って、かなり心に堪える声じゃないですか? ああ、自分がなんとかしてやらなくちゃ・・・みたいな気持ちにさせられてしまう。だからって、それに応えちゃいけないっていうのがつらいところです。

愛犬の夜泣きの原因と対策を考える

こういった原因があることを踏まえて、よーく考えてみます。
夜泣きが続くMaruを観察してみると、もしかしたら?という原因が3つ思い当たりました。

  • 「さむいよ!」
  • 私たちの体感的には、少し肌寒い程度だった気温。半袖は寒いけど、薄手の長袖を着ると平気かな程度。
    ただ子犬にとっての体感温度がどうかは不明だったので、まずは寒さ対策に、寝床のベッドに仕込んだペットヒーターを弱から強に切り替えて、寝床に毛布を足してみた。

  • 「さみしい!」
  • 不安を和らげるために、母犬の心音に似ているという時計を置いてみる。
    最初はタオルでくるんだ時計をケージの中に置いてみたところ、秒針の音が大きすぎるのかMaruが大警戒。眠れそうになかったので、ケージの中に置くのはやめて、音が聞こえるくらいの場所に置いておいた。

  • 「おなかすいた~」
  • 寝る前に、夜食としてドッグフードを数粒与えることに。

こんな対策をしてからも、それから2~3日は夜泣きは続きました
ただ効果はあったようで、一晩に5回だった夜泣きが3回になり、2回になり…と、少しずつ回数が減っていったんですよね。


そしてある晩から、ぴたりと夜泣きをしなくなったのです。
やったね!大勝利!

夜鳴きしてもムダだと悟ったのか、新しい家に慣れたのか、とにかく落ち着いて眠ってくれるようになった。よかった、これでようやく飼い主の安眠も確保できる…
あれから数年経ちましたが、Maruが夜泣きしたことはこの時から今まで一度もありません。

夜泣きは子犬からのメッセージ?

子犬との楽しい生活を想像していたのに、毎晩止まらない夜泣きに「こんなはずでは」と頭を抱えてしまう人も多いはず。
中には寝不足から軽いノイローゼになったり、子犬に八つ当たりしてしまうという悲しい話もあると聞きます。

でも、ちょっとだけ想像してみませんか?
今まで暮らしていた家から連れ出されて、母犬や兄弟、知っている友達わんこ、お世話をしてくれるスタッフさんから、その子犬は引き離されて来たんですよね。それで全く知らない場所に放り込まれて、用意された部屋も、おもちゃもベッドも、全部知らない匂いばかり。
それで寂しくないはずがないし、私だったら絶対ホームシックになります。

犬は環境に適応する能力が高いとも言われてますが、それでも数日はかかるのだと思ってあげましょう。


私は「この子が不安で泣くのは当たり前だ」という心構えで接していたので、大変ではあったけどMaruに対して嫌な感情を持つことはなかったですから。
このMaruの夜鳴き対応で、私のアゴにできた寝不足からくる吹き出物。プライスレス!

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まるまむ

まるまむ

初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。 愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。