dog70 寒い冬が終わると、お出かけが楽しくなる春がやってきますね。
そんな季節になると鼻がムズムズ、鼻水がたらーり…花粉症の人にとって、春先はとてもツライ季節でもあります。また、秋頃に飛散する花粉にも、苦しめられている方も多いのではないでしょうか。

私たち人間だけのものと思われがちな花粉症ですが、実は犬達にも花粉症が急増しているようなんです


うちの子、最近やけにくしゃみをしているけど花粉のせいなのかな?
愛犬がよく鼻水を垂らしてるんだけど、ひょっとして花粉症?


今回は、そんな「犬の花粉症」について詳しい症状を紹介していきます。
愛犬の様子がちょっと変かも…と思ったら、当てはまる症状はないか、よ~く見てあげて下さいね。

スポンサードリンク

犬の花粉症、原因は人間と同じ?

花粉に対して、体がアレルギー反応を起こすことで発症するのが花粉症です。

人間の場合はスギやヒノキの花粉が原因となることが多いので、ニュースや天気予報でも飛散時期になるとよく紹介されていますよね。(花粉症の人のうちの約80%がスギ花粉症、という調査結果もあります)


犬の花粉症の原因は、第一位がスギ・ヒノキ花粉。第二位がイネ科花粉症、第三位がキク科のブタクサとオオブタクサ花粉症とされています

それぞれの植物の花粉飛散時期が微妙に異なっているので、愛犬に何らかの症状が出たタイミングなどから、「どの花粉に強く反応しているんだろう?」といった大体の見当はつけることが出来そうです。

各植物の花粉飛散時期

  • スギ 2月上旬~4月下旬
  • ヒノキ 3月中旬~5月下旬
  • イネ科  5月~10月(5月~7月・8月下旬~9月上旬)
  • キク科(ブタクサとオオブタクサ) 8月~11月(9月上旬)

犬の花粉症の症状は?

私たちが思う花粉症というと、鼻づまりや鼻水・くしゃみなどの症状を思い浮かべませんか?

犬の花粉症でも同じ傾向があるのかと思いきや、実は犬が起こす花粉症の症状で最も多いのは「皮膚症状」なんです。(少数ではありますが、犬の花粉症でもくしゃみ等の呼吸器系症状が現われることはあります)

愛犬に、こんな症状は見られませんか?

dog341

くしゃみを何度も繰り返す

一度や二度くらいのくしゃみはよくありますが、何度もくしゃみを繰り返すようであれば、アレルギーの可能性が考えられます。

くしゃみを何度も繰り返すことで、想像以上に体力を消耗してしまいます。体力のない子犬やシニア犬は特に気を付けてあげて下さい。また、激しいくしゃみに下あごや顔面を地面に打ち付けてしまい、思わぬケガを招くこともあるので要注意です。

目の充血やかゆみ

目が赤く充血したり、普段より目やにの量が増えることがあります。激しい目のかゆみを感じることも多く、掻きむしりや炎症から目の周りが脱毛・赤く腫れてしまう子もいます。

皮膚のかゆみなどの皮膚症状

先ほどもお話したとおり、犬の花粉症で最も起こりやすいのが、皮膚トラブルのような症状なんです。

目の充血やかゆみもそうなのですが、手足の先やお腹、口周りや耳回りなどに、痒みを伴った皮膚症状が現われるのが一般的とされています。

犬の花粉症で起こりやすい皮膚症状

  • 体を床や壁にこすりつけている
  • 体や顔などを掻きむしっている
  • 耳をしきりに掻いている、耳から悪臭がする
  • お腹などの皮膚の赤みが目立つ

あまりの皮膚の痒さに体を掻き続けて、毛が抜けてしまったり、掻きむしりの傷が膿んでしまうようなことも少なくありません。

異常なまでに体を掻きむしっているなど、明らかに皮膚のかゆみを訴えている場合には動物病院で診察を受け、少しでも早く正しい治療に進んであげて下さいね。

スポンサードリンク

愛犬が花粉症になったら…対策や治療は?

愛犬にアレルギーの疑いがある場合には、動物病院で血液検査を受けることで、どの花粉に対してアレルギー反応を起こしているかを特定することができます。

これは人間にも同じことが言えるのですが、一度発症してしまったアレルギー反応を完治させるのは難しく、ほぼ不可能とされています。ですが病院で処方されるお薬によって、可能な限りアレルギーの症状を和らげて、わんちゃんを楽にしてあげることは出来ます。

また、少しずつ体にアレルゲンに慣れさせることで、アレルギーを起こしにくくする、といった「減感作療法」という治療方法を行ってくれる獣医師さんもいます。(減感作療法は人間のアレルギー症状にも使われている治療法です)

予防のためにも花粉症対策をはじめよう!

「花粉症くらい平気でしょ~?」と思われがちですが、皮膚が薄くて敏感な犬にとって、花粉症は人間よりも何倍も苦しくてツライものなんです。

そのことからも、大切なわんちゃんがツライ目に遭わないように、花粉症にならないための予防策としても、普段から花粉対策を行うのもとても大切なことです。

<関連記事>
犬の花粉症対策【散歩編】そのブラッシングは逆効果かも!?
既に花粉症になってしまっている子だけでなく、愛犬が花粉症にならないための予防としても、日々の花粉対策はとっても重要…(続きを読む)


毛が抜け落ちても、傷口が膿むほどに体を掻きむしってしまう様子からも、その辛さは伝わってくるかと思います…。
犬たちは言葉で「つらい!苦しい!」と言えないですし、とても我慢強い生き物でもあります。だからこそ、ふとした様子の変化から異常を見つけてあげるのも、飼い主さんの大切な役目なんですよね。

花粉から愛犬を守るのは、飼い主さんの使命

花粉の季節になると毎年のように、愛犬の様子がヘンだなあ…と感じるのであれば、その子が知らず知らずのうちに花粉症になっていたのかも知れません。

花粉のシーズンでも愛犬がらく~に過ごせるように、おかしいと感じたらすぐ動物病院で診てもらう、普段の花粉対策を見直す、などなど。
そんな愛犬への心遣い、ぜひ始めてあげて下さいね。

スポンサードリンク

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でwandoをフォローしよう!

The following two tabs change content below.
犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。