dog0233 犬と暮らしていると、ふとした愛犬のしぐさに「これってどういう意味?」と思うことがあると思います。
例えば、愛犬があなたにお尻や背中を向けてくるとき

このしぐさには、犬のどんな気持ちを意味しているのでしょうか。
様々な説について、詳しくまとめました^^

犬がお尻や背中を向けるのはなぜ?

犬の急所はどこでしょう?と聞くと、大抵の方が「お腹!」と答えると思います。

確かに、犬のお腹は急所で間違いありません。
ですが犬にとって守らなければいけない急所は、実はもうひとつあるんです。

それは「後ろ足」

後ろ足は、走るためには欠かせない部分です。犬達がまだ野生で暮らしていた頃には、後ろ足を怪我するということは走れなくなり、生きていけなくなるということを意味していました。
このことから、後ろ足を含めて下半身を守るということは、犬にとって本能的なしぐさの一つでもあります。

野生の群れでは、お互いの背中やお尻をくっ付け合って、睡眠や休息を取っていたようです。
いざという時のために、自分の死角にある弱点を、他の犬の視野でカバーしていたわけなんですね。

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お尻や背中を向ける意味は?

人と犬が一緒に暮らすようになった現在でも、野生時代のしぐさの名残は残っています。

例えば、気を許していない相手にお尻を触られることを、犬はとても嫌がります。
これは「この人は敵かな?」と犬が警戒しているからで、攻撃される可能性がある相手に、自分の弱点を見せまいとしているわけなんです。


そのため、愛犬が飼い主さんにお尻をくっつけたり、背中を向けているのは…
「信頼の証」なんです。(*´∀`)

飼い主さんに背中を向けて無防備に遊んだり、お尻をくっ付けて眠るようになったら、それは「あなたを信頼しています」という愛犬からのメッセージだと受け取りましょう。


私たち人間の感覚でいうと、背中やお尻を向けられるのは、ちょっと切なくなるものです。
向かい合ってお昼寝したい、こっちを向いて欲しい…と思うかも知れませんが、そこはグっと我慢しておきましょう。あなたのことを頼れるボスだと認識しているからこそ、背中を預けてくれるんです。

お尻を向けない子は信頼関係に問題が?

dog289 反対に「いつもイイコなのに」お尻を触ると嫌がる」という場合は…
実は飼い主さんのことを心から信頼出来ていない、という意味かも知れません。

ここで無理に「お尻を向けて座って~!」と、愛犬を座らせようとするのは逆効果。

これは、無理やりに自分の弱点をむき出しにされるようなものなんです。
信頼関係ができていない状態では「嫌なことを無理やりしてくるイヤな人」とワンちゃんに認識され、飼い主さんに不信感を抱く原因になってしまいます。

まずは日々のしつけやトレーニングで、しっかりと愛犬との絆を深めていきましょう。

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こんな意味もあります

犬がお尻や背中を向ける=信頼の証、という意味のほかに、シチュエーションによっては様々な意味が含まれている場合もあります。

たとえば、こんな愛犬の気持ちを意味していることも…

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  • 愛犬からのメッセージ
  • 「ちょっと今、不安なんだよね…」
    「こうしてると落ち着くなあ」

    愛犬が安心したくて、飼い主さんに背中を向けていることもあります。
    こんな時は、優しく声をかけてそっと撫でてあげましょう。


  • 期待をこめている
  • 「退屈だから遊ぼうよ~」
    「背中を撫でて欲しいな!」


    飼い主さんに何かを求めている場合もあります。
    また、単純に背中を撫でてもらいたくて、背を向けていることもあります。


  • カーミングシグナル
  • 「まあまあ、落ち着いて」
    「心配ないよ。大丈夫」


    カーミングシグナルとは、犬同士で相手を落ち着かせるために行う行動です。下位の犬が上位の犬に行うことが多いですが、上位の犬が仲間を安心させるために行うこともあります。


どれを意味している場合でも、嫌っている相手にはまず見せない仕草です。
ついつい「ちょっと、お尻を向けないでよ~!」と言ってしまいたくなりますが、これは愛犬からの甘えや信頼からくるサイン。やさしく背中やお尻を撫でてあげて下さいね。

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犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。