dog271 愛犬の散歩中に、道や公園ですれ違う他のワンちゃんたち。
他の犬とばったり会った時、あなたの愛犬はどんな行動をしていますか?

人間社会と同じく、犬も犬同士で挨拶をするもの。

犬の挨拶の仕方はバラエティに富んでいて、その挨拶の方法次第で、その子の性格まで見えてくるんです。

スポンサードリンク

犬は挨拶でお尻の匂いをかぐ

よく、犬同士の「はじめまして」の挨拶として、お尻の匂いをかぎ合うのが一般的だと言われています。

…が、これはちょっとだけ間違い

実のところ、犬同士がお尻の匂いをかぐのは「あなた誰?もっとあなたのこと知りたいな」と、相手に興味を示した時に起こる行動なんです。
そこまで興味が湧いていない状態では、犬の鼻先と鼻先をチョンっとくっつける程度で済ませることが多いんですよ。

なので、鼻先をお互いに近付けてクンクン…。そこで「おっ?」と思ったら、今度はお尻のにおいをクンクン。
初めての挨拶は、このパターンで始まることがよくあります。


ワンちゃんの性格によっては、鼻先のにおいをかぐ挨拶は平気でも、お尻のにおいをかがれるのは苦手、という子も意外といます。
警戒心が強い子はこの傾向が高いですが、鼻チョンで挨拶はできているので、無理にお尻を向けさせる必要はないでしょう。

伏せや鼻ペロも犬の挨拶?

dog75 向こうから相手のワンちゃんがやって来るのを見て、急にフセの体勢になる子もいます。

これは、自分の方にやって来る他の犬と仲良くなりたいサイン。フレンドリーな犬好きワンちゃんがよく行う行動なんです。

自分がフセをすることで「自分に危険はないよ!」と相手を安心させ、口の周りや鼻をペロペロ舐めることで、相手に敵意がないことを知らせています。面白いことに、毛色が黒っぽい犬は、自分の表情が相手に伝わりにくいことを本能的に理解していて、こういったサインを出すことが多かったりするんですよ。

相手に体をこする、こすりつけ行動も挨拶

これはうちの子もやるんですが、自分の耳から首のあたりを、相手のワンちゃんの同じようなところに、スリスリとこすり付ける行動をします。
そのワンちゃんとは仲良しさんなので、恐らくポジティブな意味でのにおい付け行動で、「君の事が大好き~」という気持ちの表れなんでしょうね。

飼っている他の子がやる姿を見たことがないので、その子の性格なんだろうなあと納得してしまいます。

スポンサードリンク

犬社会にも相性がある

犬同士のあいさつの時、飼い主さんは愛犬や相手のワンちゃんの様子をよ~く観察してあげましょう。

犬にも相性というものがあるので、いくら友好的に接してもプイっとしてしまう子だって当然ながら居ます。

  • 首~腰までの毛が逆立つ
  • 尻尾を高い位置に上げたままでいる
  • 鼻にシワが寄る
  • 歯を見せてうなる
  • 足を踏ん張って立ち、体高を高く見せようとする

こういった様子は、警戒や威嚇を意味する犬のボディーランゲージです。
相手の犬に対して「かかってこい!やっつけてやる!」と好戦的な気持ちでいる事があるので、こんなサインが見えたら、無理に挨拶をさせないようにしましょう。


中高年に若者は嫌われる?

犬は人間よりも年を取るのがずっと早く、5歳頃には人間でいう「中年世代」に、8歳からは「シニア世代」にだんだんと移り変わっていきます。

年を重ねるごとに落ち着いた性格になる子が多く、こういった中高年世代のワンちゃんにとって、子犬や1~2歳の若いワンちゃんのテンションを、うるさく感じることもあるようです(´ー`A;)

うちの3ワンズも年齢に差があるので、その様子がよく分かります。ピョンピョン跳ねるように大興奮で遊ぶ若い子が「遊ぼうよ!」と中高年世代の子にじゃれに行くと、「お前の遊び方は疲れるからイヤだ」と、注意されることもしばしば。
でも、嫌いなわけではないので、若い子が落ち着いていると寄り添いに行ったり、なにかを面倒は見てあげているような感じです。

正しい犬同士の挨拶

dog29 散歩中など気になるワンちゃんが居たら、まずは相手の飼い主さんに「挨拶させてもいいですか?」と聞いてみてから、愛犬を近づけるようにしましょう
他の犬が苦手な子もいますし、反対に興奮しやすく飛びかかり癖のある子もいますからね。


トラブルを防ぐ、犬同士の挨拶の方法はこんな風に進めます。

  • 犬の年齢を聞く
  • 犬社会は上下関係がしっかりしているので、年齢が上の犬からニオイを嗅ぐのがルールです。

  • 体格に合わせて、におい嗅ぎをサポート
  • 小型犬など体が小さい場合は、まず年上の子を抱っこをして鼻先を年下の犬のお尻へ近付け、においを嗅がせます。
    リードだけで誘導しようとすると、お互いウロウロしてうまくいかない事が多いので…最初は抱っこがオススメです。(抱っこが大変な大きい子は、お座りをさせてみましょう)

    その後は交代して、お互いににおいを嗅がせます。

  • 相性が悪くなければ、あとは自由に!
  • お互いに警戒する様子がなく、体をくねらせるなど、全身で好意を示すような様子があったら、相性が良い証拠。遊ばせてあげましょう。


反対に、挨拶ができても犬の相性が悪いこともあります。
嫌がったり唸ったり、吠えるなどの反応があったら、飼い主さんにお礼を言ってそのワンちゃんからは離れましょう。その日の気分もあるので、別の日にまたチャレンジしてみるのも良いと思います。

犬も人もコミュニケーション

穏やかな犬は挨拶が上手なことが多いので、気になるワンちゃんがいたら声をかけてみてはどうでしょうか。その時、飼い主さん同士が穏やかに接することで、犬同士が仲良くなりやすいような気がします。
犬同士だけでなく、飼い主さん同士のコミュニケーションもどうぞ忘れずに。

スポンサードリンク

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でwandoをフォローしよう!

The following two tabs change content below.
犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。