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vol.14 犬鑑札と迷子札について考える


愛犬に、迷子札を着けていますか?

震災や大きな災害の経験から、もしもの事を想定して、愛犬に迷子札を着けている飼い主さんが増えているようです。
私も愛犬のチワワに迷子札を着けるようにしているものの、ふと疑問に思ったのが「犬鑑札」の取り扱いについて。

犬鑑札って、迷子札の代わりになるんだろうか?
それとも犬鑑札と迷子札、両方着けるべきなのかな…

ということで、他の飼い主さんがどうしているのか気になって、色々と調べてみることに。
同じように、愛犬の安全のために迷子札を検討している方や、犬鑑札の取扱いに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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犬鑑札の役割は?装着は義務?

まず、初っ端からお堅い話になってしまうのだけど、犬の鑑札と注射済票は、愛犬に常時装着することが法律で義務付けられています。

犬の飼い主には、 (1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること (2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること (3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること が法律により義務付けられています。

とは言っても、義務付けられているものの、失くす可能性も高いので「失くしても後悔しない、安い迷子札だけでも着けて下さい」と指導している行政もある。

わたしも実際に、犬鑑札と注射済票を受け取るときに「小さい子は(鑑札を)着けられないかも知れないので、お家に大切に保管しといて下さい」と動物病院で言われた記憶が…。

なので、義務の有無でいうと犬鑑札等は着ける事が必須なのだけれど、実際は飼い主の判断に任されるといった傾向なようです。
(とはいっても、違反すると20万円以下の罰金という記載もあるので、このあたりはあくまで自己責任でお願いします)

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迷子札と犬鑑札の違い、使い方

dog266 最近は、犬鑑札の代わりに迷子札を着けている人が多い。

なんとなく、迷子札があれば犬鑑札は不要(その逆も)と思ってしまうけれど、実はこの二つのアイテムは目的や意味が全く異なるのです。


犬の鑑札の役割と使い方

万が一、愛犬が迷子になり、各地域の動物愛護センターに捕獲・保護された場合。
犬鑑札を着けている迷子犬であれば、行政は「鑑札の番号に登録されている飼い主を検索し、犬を収容している旨を飼い主に伝えなくてはならない」という義務が、強制的に発生する。

なので、犬鑑札を着けた状態で保護されれば、飼い主さんの元に必ず連絡が入るということ。だってそれが「行政の義務」なんだから。

とはいっても、保護されるまでに鑑札が外れたり、破損している可能性はゼロではないので、そういう意味では100%ではないのだけども。


犬の迷子札の役割と使い方

迷子札は犬鑑札と異なり、一般の人が愛犬を保護してくれた場合に、保健所などを介さずに、飼い主さんに知らせることが出来るアイテム。
私たち一般人にとっては、犬鑑札の番号は手掛かりにならず、迷子札に書かれた住所や電話番号が重要な手掛かりになる。

また、迷子札だけを着けた迷い犬が愛護センターや保健所に収容された場合、犬鑑札を所持していないので「行政側から飼い主へ通報する義務はない」ということになる。



最近は「殺処分を一頭でも減らす」という動きが強いので、大抵のセンターや保健所では、迷子札だけでも知らせてくれることがほとんど。
でも、何らかの理由によって「保護されている」という知らせが来なかったとしても、犬鑑札を着用していなかったことを理由に行政側に責任はない、と言われてしまう可能性もあることを忘れずに。

まとめると、

  • 犬鑑札は、行政のため
  • 迷子札は、保護してくれた一般の方のため

といった感じに、それぞれ着ける目的や意味が違うわけなのだ。
こうなると、迷子札と犬鑑札の両方を愛犬に着けていてもらうのが一番安心かなと思えてきませんか?

小型犬の迷子札・犬鑑札はこうして使う

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[ふさふさ胸毛に埋もれる迷子札]

超小型犬のチワワである愛犬Maru。
迷子札や犬鑑札の着け方についてあれこれ試してみた結果、今はこんな風に着けています。


室内では迷子札のみ

普段、室内では首輪は着けていないのが通常のスタイル。
首輪の跡が首周りの毛についたりするし、撫でた時に首輪に手がひっかかるのがちょっとなあ…という超個人的な理由からなんですが。

あれこれ試した結果、迷子札にヘアゴムを通して装着する方法に落ち着きました。これだと跡も付きにくいし、ゴムが毛に埋もれるので首回りも撫でやすい。ゴムが伸びてきたら交換できるし、衛生的。

この着け方で1年以上過ごしているものの、外れたことは1度も無かったです。



これに「苗字+愛犬の名前」、携帯番号、住んでいる市町村名、犬鑑札の番号を両面印刷している。アクリル製なので軽く、カチャカチャ鳴らないのが嬉しい。その上めちゃくちゃ安いので、全色作っておきたくなる。

ドッグタグも憧れたけど、いかんせん超小型犬のチワワには大きかった…残念。


外では犬鑑札ホルダーを着ける

散歩に出掛ける時などには、迷子札はそのまま上から首輪(またはハーネス)を着けるので、その首輪に犬鑑札入れを装着。
もしも首輪ごと外れてしまっても、迷子札が外れることはまずないと思われるので、それに懸ける。

色々探したけれど、Maruは目の前で鑑札がカチャカチャ鳴ると噛みたがるので、今はこれに落ち着きました。



小さなポーチのような形状で、首輪に直接引っかけるタイプ。しっかりとボタンで留まってくれるので、よっぽどの事がない限りは外れないはず。

首輪だけでは救われなかった命

先の東日本大震災の迷子犬や猫の保護状況(環境省調べ)を見ると、ショックな事実があった。

迷子札か鑑札有りの85頭は、100%飼い主さんと再会出来たのに比べて…首輪だけだった653頭のうち、飼い主さんの元へ帰ったのはたった3頭の0.5%だった。残された650頭の辿る道を考えると、胸が痛い。

そんな報告を見ても、もしもの事態での迷子札や犬鑑札の有効性の高さが分かる。

迷子札は選択の幅があるけど、犬鑑札は「ダサい」「大きくて使いにくい」と敬遠している人も多いと思う。実際私もそうだったのだし。
でも愛犬の安全を考えると、鑑札も何とかして着けておくべきなのかも知れない。かも知れないというか、確実にそうしなければいけないと感じます。

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まるまむ

まるまむ

初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。 愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。