katorisenko01 夏になると、蚊取り線香を使っているご家庭は多いと思います。
あの独特の匂いを嗅ぐと、私は「夏が来たな~」と改めて実感します。

愛犬の健康管理のためにも、「蚊」に気を付けるのは大切なこと。
ですが、蚊取り線香は犬などのペット達の体には大丈夫なのでしょうか?

成分や、使用するときの注意点、ペット用と人間用の違いなど
気になる蚊取り線香の疑問について、まとめました!

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蚊取り線香の効果、安全性

昔から、蚊取り線香には「除虫菊」という花から取れる、殺虫成分(ピレトリン)が使われてきました。
現在では合成ピレスロイドを使っているものが多く、ピレトリンもピレスロイドも、人間や犬などの哺乳類には無害とされています。

というのも、この殺虫成分は昆虫・両生類・爬虫類などには強力に作用するのですが、哺乳類・鳥類などの恒温動物は、これを分解する酵素を体内に持っています。なので、体に入っても分解され、毒素の影響を受けることはまずありません

ですが、100%どの子にも安全で大丈夫だとも言えない部分もあるようです。

蚊取り線香が犬のアレルギーに?

katorisenko02 蚊取り線香の毒性について、人や犬にはほぼ無害である、とメーカーさんも謳っています。ですが、このピレトリンやピレスロイドが「アレルゲン」となる場合があることも、最近の調査で知られ始めているんです。

人間でも、蚊取り線香を炊くと喉がイガイガしたり、頭痛やめまいを起こす人も時々います。
私達よりずっと体の小さい犬や猫が、同じようにアレルギー反応を起こす可能性も…ゼロではありませんよね。

元々なんらかのアレルギーを持っている子や、シーズーやペキニーズ、パグなどの短頭種は呼吸器系が弱いため、特に注意が必要です。
蚊取り線香を使ったときに、体調に変化はないかよく観察してあげて下さいね。


天然成分の蚊取り線香はより安全!

我が家の場合、家族に化学物質過敏症の傾向があるので、天然成分の蚊取り線香を使っています。
天然除虫菊100%なので、合成成分で作られた蚊取り線香より、成分が体にやさしく、刺激が少ないので安心して使えます。

害はないと言っても、愛犬への影響が気になるという方にもおすすめですよ。


ペット・赤ちゃん・お子さま・化学物質過敏の方に。化学物質不使用で安心安全。


匂いもきつくなく、犬達もイヤな顔をしないので愛用しています(*´∀`)

危険な使い方に注意

愛犬にアレルギーの心配がなさそうでも、使い方によってはワンちゃんの健康を害すこともあります。

  • 窓やドアを閉め切った部屋で、長時間使う
  • ケージなどのそばに置いて使う

特にやってしまいがちなのが、この2つのパターン。
どちらも、蚊取り線香の煙が濃くなり、ワンちゃんが煙でいぶされるような状況になりやすいです。いくら毒性が低くても、鼻が敏感な犬にとって好ましい環境ではありませんよね。


安全な蚊取り線香の使い方


  • 部屋の窓やドアを開けて使用する
  • 1~2時間おきに換気する
  • ペットの居る部屋を避け、隣の部屋や廊下、ベランダなどで使用する

こういったことに気を付けて、換気の出来ない部屋や、風通しの悪い所では蚊取り線香の使用は控えておきましょう


また、ご存知の通り蚊取り線香は、火をつけて使う物。
「なにかな~?」と顔を近づけて、やけどしてしまうワンちゃんも少なくありません。

そして、意外と多いのが…犬が蚊取り線香を食べてしまうケース!

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犬が蚊取り線香を食べたら!?

もしも、愛犬が蚊取り線香を食べてしまったら…
ワンちゃんの体格や、食べた量によりますが、一番危険なのは大量に食べたときです。

気を付けて!犬の中毒症状

大量に蚊取り線香を食べてしまった場合、犬にとって劇物である玉ねぎやチョコレートを食べた時のように、中毒症状を起こす可能性があります。

何度も嘔吐したり、大量のよだれや、ぐったりしていたらかなり危険な状態です!
蚊取り線香のパッケージなどを持参して、動物病院へ急ぎましょう。


ほんの少しかじったり、大量でない時は、慌てずにしばらく様子を見てあげます。大抵の場合は、ウンチに混じって出てくるはず。
火が付いた蚊取り線香を食べた場合は、口の中がやけどしていないかチェックを忘れずに。

犬は好奇心旺盛なので、なんでも口に入れてしまうもの。
蚊取り線香を使うときは、ワンちゃんの届かない場所に置くように気を付けてあげて下さいね。

ペット用蚊取り線香の違いって?

dog12 最近「ペット用」と書かれた蚊取り線香をよく見るようになりました。

とは言っても、具体的に、人間用の蚊取り線香と何が違うんでしょうか?
気になったので、実際にメーカーさんに問い合わせてみたところ…

こんな回答を頂きましたので、一部抜粋。


ペット用の蚊取り線香は、農水省所管の「動物用医薬部外品」扱いとなり、人間用の蚊取り線香は、厚生省所管の「医薬部外品」扱いとなります。

機能・効力・安全性など、両者に大差はありません。従いまして、人間用を犬や猫がいる所でご使用いただいても問題はありませんし、その逆の使用をされても問題はありません。

ただ、ご使用の際は、お部屋を定期的に換気されるようお願いいたします。


またペット用の蚊取り線香は、屋外での使用を想定して作られているため、持続時間が長く、煙も若干多く出る特徴があります。
人間用の2~3割ほど、長持ちするように作られているようです。

あと、これは個人的な印象ですが、ペット用の蚊取り線香のほうが、若干作りが粗いというか、もろいような気がします(´∇`;)

愛犬の蚊対策を忘れずに

蚊が運ぶ、最も怖い病気がフィラリア
フィラリア予防をしていれば大丈夫ではありますが、犬も蚊に刺されれば痒がるもの。足先を狙われることが多いらしく、痒がってずーっと足をペロペロ舐めていることも…。

上手に蚊取り線香を使って、愛犬の身を蚊から守ってあげて下さいね!

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犬山 はる子

犬山 はる子

パピーウォーカーの経験から犬に関心を持ち、犬の問題行動やストレスケアについての知識を深める。 現在は3頭の犬と暮らし、犬が与える癒しのパワーに日々お世話になっている。