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愛犬が、ある日突然食べる事を拒む。
いつもガツガツ食べていたのに、食べないなんて…まさか病気?


犬はある時、「ご飯を食べない」という行動を起こすことがある。

実際に私自身もこの「食べない愛犬」に遭遇したことがあり、その時はどうしようどうしよう、と不安や焦りに押しつぶされそうになった記憶があります。
食べることが大好きだった性格のはずなのに、ある日突然食べることを拒否するように。
チワワのような小さな体で食べなかったら、すぐに体力が落ちて死んでしまうんじゃないかと思ったほど心配になったものです。

この時、愛犬が食事をあまり食べない~ほぼ食べないという状態が続いたのは、約10日間。いわゆる「拒食状態」でした。


なぜ犬は、突然食事を食べなくなるのか。その原因や対処について、私の経験を踏まえてまとめてみました。
私と同じく、愛犬の謎の拒食に悩む方は、ひとつの参考にして頂ければ幸いです。

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犬も「拒食」になるらしい。その定義は?

いつものフードを食べない場合、その最も多い原因が、単なる「犬の気分」によるものらしい。今日はドッグフードって気分じゃないんだよね~、というやつだ。

そういった気分的な食べ残しであれば、そこまで心配することもなく、1食抜いたりするとまたガツガツ食べてくれるようになるはず。


問題なのは、食べない期間が数日間続くというパターン。

いわゆる「拒食」というもので、獣医学による「犬の拒食」の定義は、下記のどちらかに当てはまると拒食状態に該当する。

  • 48時間(2日間)犬が食べ物を口にしない
  • 3日以上、普段の食事量の半分以下しか食べなかった時

うちのチワワでいうと、自主的にはほとんど食べず、私の手からフードを数粒つまむという状態から始まった。季節の変わり目だったので、夏バテもあったんじゃないかなと思う。
それが3日以上続いていたので、定義的には「拒食」になるようだ。


食べないのは何日まで大丈夫なもの?

犬の体力や体格などの個体差によるが、身体の大きい子ほど、耐えられる日数は比例するらしい。

色々調べてみたところ、一般的には犬が食べずに過ごせるのは3~4日が限界とされている。犬の気分や嗜好的な理由で食べないのであれば、2日目あたりで空腹に我慢できずに食べ始めるはず。

逆に、2日3日と断食状態が続いているようなら、食欲を低下させる何らかの原因があるはずなので、とにかく動物病院で診断を受けるのを強くおすすめします。
拒食状態の犬は脱水症状も併発しやすいため、おしっこの状態をよくチェックしながら、早めに病院へ。

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犬が食事を食べない原因とその対策

拒食の定義はなんとなく理解できたけれど、そもそも一体何が原因で犬は拒食に陥ってしまうのだろうか。

これについては、この3パターンに原因や理由が分けられます。

犬が食事を食べない主な原因

  1. 犬の飼い主に対する甘えや欲求
  2. ストレス
  3. 病気など体調面に問題がある

このいずれかが原因となって、愛犬の食欲を低下させている場合がほとんど。

[1]の理由に関しては、飼い主が欲求に応じない強い態度を貫くことで解決するはず。しかし、それ以外の原因については、拒食の根本にある原因を解消すると同時に「愛犬にご飯を食べてもらう努力」が飼い主に必要になってきます。


ということで次は、愛犬に食事を食べてもらうための工夫。
意外と使える小技から最終手段まで、段階別にまとめました。

食べない犬の食欲を増進させる工夫

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本やネットなどで見かけた情報から、実際に獣医師さんから聞いたアドバイスなどなど、「食べない時のテクニック」には、こんなものがある。
私がすべて試してみた感想としては、確かに効果はあったように感じます。

段階別に紹介していくので、ひとつずつ試して愛犬の反応を観察してみよう。

ご飯を食べない初めの頃向き

  • ドッグフードのにおいを強めてみる
  • まずは、フードの匂いを強めて、愛犬の嗅覚を刺激する作戦から。
    給餌用のお皿を少し温めておくだけでも、フードがじんわり温まって香りが立ちやすい。お皿をアツアツにするとフードが変質する原因にもなるので気を付けて。水や、ぬるま湯をかけるだけでもオッケーです。

  • 給餌用のお皿を変えてみる
  • いやいや、そんな事で…!?と思うかも知れないけれど、意外とこれで食べてくれる時もあったりする。
    でも持続力はなく、1~2回やると効果がなくなってくるのが残念。

それでも食べない時。トッピングを足す!

愛犬が「美味しそう!食べてみようかな?」と思わせる工夫をはじめる。
普段のドッグフードに、こんな物をトッピングしてみよう。

  • すりゴマやかつお節など、香り高いもの
  • 昆布や煮干しのだし汁
  • 鶏の胸肉やささみを茹でて、茹で汁ごと
  • 缶詰など、嗜好性の高いウェットフードを少量混ぜる
  • 無糖のプレーンヨーグルトを、小さじ1杯程度混ぜる

大抵の子は、ここまでの対策で食べてくれることが多いんじゃないだろうか。
実際に、うちの愛犬チワワも「おっ?」とフードに興味を示すことが多かった。


しかし拒食対策はうまくいかず、遂にはこういったトッピングでもフードを食べてくれなくなった。どうしよう…。

ということで、最後の手段。

簡単な手作りごはんで対策する

手作り食といっても、ごくごく簡単なもの。
人間でいう「おかゆ」や「柔らかく煮たうどん」など、病人食のようなものと思ってもらえると受け入れやすいんじゃないかなと。

とにかくこの時には、「栄養は二の次、とにかく生きるためのカロリーを摂ってほしい」と思うようになっていたので…

私が実際に与えていた手作り食


  • 茹でたささみと茹で汁で、白米を煮たもの
  • かぼちゃ、じゃがいも、サツマイモなどの茹で野菜をつぶしたもの
  • ※胃に優しい病み上がりの食事、をイメージして作るとこんな感じに。

手作り食には賛否両論あるし、「人の食べ物を食べさせていたら、犬がぜいたくになる」「栄養バランスが心配」という意見もよく聞きます。

とはいっても、それは犬の健康ありきの話じゃないかな~と私は思うんです。
なので、どうしてもドッグフードを食べない拒食状態の犬であれば、一時的に手作り食を使ってみるのも一つの手では…と、個人的には考えるわけですね。
(※長期的な手作り食では、栄養バランスの整ったメニューが必要です。また、食物アレルギーの心配がある子は与える食材について病院で相談を)


うちの愛犬の場合

愛犬チワワの「食べないパターン」で言うと、ご飯を半分残す、少しだけ食べる、ほぼ食べない、全く食べない、と典型的な拒食段階を転がって行った感じだった。

手作り食は自主的に食べてくれるようだったので、なんとか危機を脱することができて一安心。久しぶりのご飯でエネルギー補給できたからか、少しずつ活発さを取り戻し、遊びにも応じてくれるようにも。


この頃、愛犬は動物病院で「咽頭炎の疑い」と診断されて、抗生剤で様子を見ているところでした。まさに体調不良が原因での「食べない」行動だったわけです。

余談ですが、一時しのぎのつもりで与えた手作り食だったものの、結局このまま手作り食オンリーで愛犬チワワの食生活を管理することになりました。

ドッグフードから手作りご飯に変えた理由。栄養面や愛犬の変化について
愛犬チワワのMaruの食餌を、完全手作り食にしてから5ヵ月めに突入しました。完全手作り食に変える前までは、ドッグフードと…(続きを読む)
手作り食にしてから、気分的な「食べない」行動はほぼ出なくなった気が^^

食べない愛犬に悩む飼い主さんへ

犬がどうしても食事を食べようとしない時、ドッグフードで根競べを続けるのも、それはそれで一つの手段。
しかし、心配でたまらなくなるようであれば、こうした方法で「まずは食べてもらう」ことも、選択肢として考えてみてはどうでしょうか。

飼い主さんの不安感や、心配で押しつぶされそうな心境は、おそらく愛犬にも伝わっているもの。それを汲み取って、愛犬がストレスを感じて食欲不振…なんて悪循環にならないように、まずは飼い主さんが元気でいることが一番なので。

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まるまむ

まるまむ

初めて迎えた愛犬チワワのMaruと暮らしながら、犬の幸せについて日々考えている。 愛犬の肉球の香りが、世界で一番癒される香りらしい。